鴨川にカップル(など)が等間隔に並ぶ様子は、京都を訪れる人ならきっと誰もが一度は見たことがあるだろう。そこでふと浮かぶ疑問は、実際等間隔なのか?その間隔はどれくらいなのか?といったものだろう。ということで今回は実際に、鴨川に並ぶ人たちの間隔を測ってみた。
ちなみに、「鴨川等間隔 論文」などでググってみると以下のような論文がヒットする。
測定方法
対岸から目視で確認する、座ってる人たちにおことわりを入れてメジャーで距離をはかる、ドローンを飛ばして上空から写真を撮って距離をはかる、など色々方法は考えられるが、どれも現実的ではない。
そこで、今回は以下のようなiOSアプリを作成し、鴨川沿いの散策路を歩いて、座ってる人たちが横にいるときにiPadのGPS機能を用いて自分の緯度経度を記録する、という方法で測定を行った。
これならiPadもって歩いてる人、くらいでめっちゃ変な目で見られることもないと思う。
アプリの右上が記録された座標、右下が記録された座標と1つ前の記録との差(単位はメートル)、左が地図となっていて、Recordのボタンを押すたびに緯度経度が記録されて、左の地図にピンが増えるという仕組み。往復したので、小さい番号が上に向かって増えていって、大きい番号が下に向かって増えていっている。
測定箇所/時間
結果
数組をグループとしてみると大体等間隔になっていた。また、橋に近いほど密になっていた。
測ってみたデータの中でわかりやすかったものをピックアップして紹介しよう。
記録した緯度経度のデータを地図にプロットすると下のようになる。
測定の直後に四条大橋から撮った写真と見比べてみよう。組の上に書いた数字は地図上に振った番号と対応している。
上の写真を見れば大体わかると思うけど文章でも説明しておこう。
今回の測定では組1〜4は4m程度、4と5は10m空いて、5〜9は8m前後、10〜14は10m台前半、それ以降はもっと間隔が広くなるという感じだった(最大1m程度の誤差があると思われる)。
反省点その他
三条大橋あたりでも写真を撮っておくべきだった。参考までに三条大橋付近の測定データをプロットしたもの。4〜7は8m程度、9〜12あたりは6m前後の間隔、ほかは10m以上の間隔。
GPSが若干ズレるので、位置が確定するまでちょっと立ち止まるとかしないとダメだったね(これは測ってる途中で気づいた、結果で示した四条大橋付近のやつは立ち止まったりとかめっちゃゆっくり歩いてたりしたので結構正確だと思う)