ポタージュを垂れ流す。

マイペースこうしん(主に旅行)

セキュリティ・ミニキャンプオンライン2022にチューターで参加しました

www.security-camp.or.jp

『シミュレーションを用いたIoT機器の解析体験』のチューターをさせていただきました。内容を引用すると

近年普及が進むIoT技術において情報の保護は重要な課題の一つで、最近ではIoT機器にも暗号モジュールが組み込まれています。IoT機器に組み込む暗号モジュールの安全性は十分に検討される一方で、暗号化時に利用される暗号鍵の推測を意図した解析手法が多く研究されています。本講義では、暗号モジュールの動作中に変化する消費電力に注目した手法である「電力差分解析」をシミュレーションを用いて体験します。

という感じです。

講師の方は去年のセキュリティキャンプ全国大会で知り合った方です。なんとなく面白そうだなーとtwitterで呟いたら、ミニキャンプチューターやってくれてもええんやで❤️、と誘われ(原文ママ)、まあやるか、ということで何も考えずにチューターをやることにしました。

普段は絶対触れない分野なので面白そう、やってみたい、というモチベーションで半分受講生の気持ちではありましたが、なんとかチューターとしての動きができたんじゃないかなとは思います。

チューターの業務は基本的には講師のサポート、受講生のサポート、グループワークのファシリテートです。

通常であれば講師の方が普通にリアルタイムで講義をやるのですが、講師さんが当日はアメリカの学会に行っていて講義中は声が出せる環境にないとのことで、代わりに講師さんの動画を流すことになって、僕が講義中にその動画を流すという大役をやることになりました。

前日までは、講師さんからの動画を事前にいただいて全部チェックしてコメントを返すとか、ハンズオンで使うプログラムを実際に全部動かして環境依存の動作確認(兼、内容の把握)とか、そういうことをしていました。

当日はまずは講義前にちゃんと動画が問題なく流れるか確認をしました。朝7時台に起きるのが大変でした。事務局の方にはチューターさんが講師になってるみたいですね、って言われてました。確かに。

講義時間には特に問題なく動画が流れてくれてよかったです。受講生の方々からもコードが動かないみたいな問題はなかったようでよかったかなと思います。

修了試験のテスターもやっており、実際に解きました。それをふまえてアドバイス的なこともやっていました。面白い問題作るな〜と思いつつも難しいかもな〜と思っていたら、実際かなり難しかったようで、この問題だけ誰も解けず...という感じにはなってしまいましたが。

チューター特典として、自分の担当以外の講義も覗けるというのがあります。当日講義があったものはどちらも聴講(ハンズオンもした)させてもらいました。

『AIを騙すテクニックと対策を学ぼう ~敵対的サンプル入門~』は確か僕が参加したセキュリティキャンプの1つの講義にあった気がして気になっていたのですが、抽選で落選してしまった、というのがあり、ここで伏線回収(?)みたいなことができてよかったかなと思います。大学の専攻のせいで完全に数理工学脳になってるというのもあって、こういうのがあります、使ってみましょう、では飽き足らず仕組みが気になりアルゴリズムの論文読みに行ったりしていました。

『WebとCloudにおけるセキュリティの基礎と実践』はいろいろ詰め込んだなーといった内容で、自分の知らなかった概念(OWASPとかAWSで作れちゃう脆弱性的なやつとか)をいろいろ知れたりとかしてよかったです。

懇親会とかグループワークで色々な人と話せたのはよかったかなと思います(ファシリテートできてたかな?)。人との交流は大事ですね。

普段とはまた違った方面からの知見が得られていい経験になりました。関係者の皆さんお疲れ様でした、そしてありがとうございました。また機会とかやる気があればチューターやってみようかな。