ポタージュを垂れ流す。

マイペースこうしん(主に旅行)

浪人体験記2

前回に引き続き。今回は周囲の人とか授業がどうとかそういう感想をつらつらと。

高校の同期たち

浪人することになった高校同期たちは、所謂進学校出身ということもあってか、レベルの高い人々が多かった。というか高すぎ、ガチプロ多すぎでしょ。京大の工学部志望だけで見れば、自分は冊子掲載2回だったが、同じクラスで一緒に授業を受けていた友人は4回掲載(うち1回は学科1位)、別のクラスで授業を受けていた友人も3回掲載(うち1回は工学部1位)みたいな感じで、いいライバルになった。

彼らは高校の頃からわりと自己流でここまできている(し、実際それなりの学力をつけている)ところが強いので、要らないと思ったらすぐに授業を切る。一緒のクラスになっていた友達は起きれんかった〜とか言ってよく昼から来ていた。(この人の場合自習をしているわけではなく寝てるわけでこれはこれでどうかとは思うが、成績がいいので何も言えないしムカついたが。)個人的には授業を切ることは悪いことだとは思わないのだが、僕はすぐに常識、規範のようなものに縛られてしまうので、授業が切りたいなーと思っても出ないと後悔する気がして出てしまう。そしてやっぱり聞かなくてもよかったなーなんて思ったりしていた。そのお気楽な感じの性格欲しかったなあ。

また、浪人してる人数もそこそこ多い(東大京大はそこまででもないが、医学部はたくさん)ので良くも悪くもすぐに溜まって喋り出す。まあよく喋る分ストレスはたまりづらいのでいいのかもしれないが。

通期授業について

授業の感想とか。

数学

前期テキストは入試標準レベルくらいだと思われる問題がほとんどで、正直いって引っかかるような問題はほとんどなかったので、確実な実力がついていたことは確認できた。地方医学部志望の友人曰く、入試問題よりこのテキストの方が難しいらしい。

後期テキストはきっと差のつく問題とか難しめの問題を中心に構成したんだろうなーっていう感じのテキストになっていて、正直最近の京大にここまでのレベルは要らないかもな〜って思った。

テキストの構成としては、前期は「①、②、③、④、演習」後期は「①、②、③、微積演習(以下便宜上④とする)、京大理系数学」となっていて、僕の所属コースの場合、担当講師は3人(担当は、①③、②④、通し番号なし)だった。個人的に①〜④はあまり面白くない、というか普通の授業展開(わかりやすい授業だったので別に悪いところはない)。解答をもらうだけでもよかったかもしれない。一方で通し番号のついてないテキストを担当していた先生がなかなかトリッキーな解き方をするので好きだった。その上時間が余るとなかなか面白い話をしてくれるのでとてもよかった。というかこの人の授業(金曜日にあった)を受けるのがモチベになって1週間生きるぞという気持ちになれた。ただ多分こういうのに興味がないと意味わかんねーなこの人みたいな感じで終わるのかな〜とクラスの人たちの反応を見てて思った。

たまにゼミが入って授業で扱ったことを掘り下げたりまた別のことを補充してくれたりしたのだが(これは通し番号付きテキスト担当の講師による授業)こっちの方は通常授業よりは面白かったかなと思う。テストゼミの時は大抵は全問正解で切り抜けた。

物理

2人の講師が担当。

現役時代は東進で苑田先生の授業を取っていたのに加え、高校では大学助教授(ポスドク?)だったのに高校教員になったガチ物理学者の授業を受けていたので、所謂微積物理というものしか知らなかった。ので、微積を使わない物理というものを浪人して初めて経験した。はじめの方の授業でエネルギー保存則の導出がどうとか言うので運動方程式に速度を掛けて時刻で積分するのかと思っていたら、なんかいろいろ代入やら式変形してそういう形にしてたので文部省はこっちを推奨していっているのか〜などと思った。正直授業はあまりためにならなかったと思う。解答さえもらえればよかったかな。まあその解答をもらう(というか書き写す)ために90分黙ってイスに座って機械のようにノートに書き写すのですが。後期なんかは友人が別の授業に潜りに行ってそっちで解答のプリントを貰ってきてたので正直出る意味はなかった。

土日にゼミを入れられることがあったが、時間を縛られる割に特になることはあまり得られなかったな。ベルトコンベヤーが絡む問題の話は役に立ったかも。ただ去年河合塾を無事に卒業して後輩にアドバイスみたいな感じで喋ってた人は絶賛してたので人によるかも。

化学

こちらも2人の講師が担当。どちらも好きだったが、片方は授業が分かりやすいから(以下①)、もう片方はその人柄とかキャラクター的に(以下②)。①の方は様々な計算テクニックとかを教わることができたのでとても意義があった。②の方は授業を受けて学力をつけるという意味では出席する意義は薄かったかもしれないが、たまーに気づかせてくれるようなことを言うのでまあ出ててよかったといえばよかったのかもしれない。でも別のクラスで余ってた解答のプリント持ってってたし出なくてもよかったかも。

こちらも土日にゼミを入れられることがあった。正直こちらはためにならなかったかなあ。

英語

担当講師は3人(英作文、英文解釈英文読解、英文法と京大英語)

英作文はしっかりシステマティックに教えていただけたので意義があったように思える。入試に役立ったかという目に見える実感はないが、きっと力がついていたことだろう。

英文解釈英文読解(和文英訳中心)の授業はかなり硬派な授業で細かいところまで見ることができるようになった?のかもしれないが正直実感はない。高校のオリジナルテキストでこういったタイプの和文英訳は散々やってきたから、というのもあったかもしれない。勉強の計画とかよく喋っていたので参考にはなった。

英文法の授業は正直答えだけもらえればよかったような気はするが、講師の人柄が好きだったのでまあ出ててよかったのかな。

京大英文解釈という名前の授業が後期に入ってくるが、こちらは英文法担当の講師が担当。京大の過去問とかオープンの過去問とか東大のムズい下線部訳とかをやった。講師も好きだし内容も入試直結だし大いに意義ありだった。

こちらもゼミが入れられることがあった。

国語

ちゃんと授業受ければ点数が上がるかな〜とか思っていたがそんなことはなかった。きっと授業受けて予習さえしていれば現状維持はできるんじゃない?というところ。

漢文の先生の人柄が好きだった。

地理

なんと、高校で授業を受け持っている先生がこっちでも教えている。しかもテキスト作成担当してるし。僕は高校でこの先生の授業を受けたことはなかったが、潜って受けに来た友人曰く高校とノリは同じらしい。面白かったが多分出る必要はなかった。なお受講者数が30人くらいでだいぶ少なかった。

 

 

こんな感じでしょうかね、なんか書き忘れてる気がするけど、またその時は追記します。

次回はこの一年で成長した、というか身につけた技術的なもの(主に数学とか、飛んだ解き方が増えたので)とかを備忘録として残しておこうかなあと思います。