今年は本気で紅葉狩り をしよう。そう決めた。
行ってみると散ってしまっていたようなところもあったが、結果として33ヶ所回ることができた。*1
それのレビュー的なものを京都市 街を俯瞰した時に右下から大体反時計回りに書いていこうと思う。
本編
訪問:11/19 8:00頃
拝観料:2000円(JR東海 の事前予約制の早朝拝観コース)
2014年の11月に行っていたみたいなので7年ぶりの訪問。紅葉の時期は通天橋に人がめっちゃいて写真撮影が禁止されるほどらしい。それを見越して課金を行なって早朝拝観にしてみた。人が少なくて快適に見れたのでこの課金はよかったと思う(通常拝観が8:30開始なのだが長蛇の列ができていた)。通天橋からの景色が有名だが、その下を散策するのも楽しいと思う。
通天橋から
撮影スポットに人が集まってはいるが人が多いわけではなかった
枯山水 庭園がいい感じ。落ち着く。混んでないしね(途中で団体が来るとアレだが)。紅葉は始まったばかりという感じだった。
波心庭
吉野窓から
訪問:11/19 10:00頃
拝観料:500円(伽藍)+300円(庭園)
こっちは色づいていた。人も少なめだった。
御座所庭園
ありがちな長方形の折り畳まれたパンフレットに加えて『雲龍 院の「へぇ〜」ポイント』という小学校の生徒思いな先生が修学旅行とかで作って配りそうな感じのプリント(?)をもらった。七福神 像のかっこよさNo1コンテストみたいなのが部屋の一角に展示してあり、それぞれの像の写真の前にある花瓶に花を1本添え、それを1票とみなして投票してもらう、みたいなことをやっていた。
紅葉は、うーん。
雲龍 院
境内が縦に伸びている感じ(?)で上を見れば紅葉がたくさん。(そういうことを感じさせる写真は撮っていなかった)
参道入り口
大師堂
訪問:11/24 20:30頃(夜間拝観)
拝観料:400円(昼夜問わず)
平日の受付終了間際なら多少マシかなとは思ったが、とにかく人が多くゆっくりはできない。超有名だからというだけでなく、他と比較すると夜間拝観料が安く、京都駅から近めだということも多くの旅行客が来やすい要因になっていると思う。人が多すぎることに対する文句はあるが、実際見て、お〜、とはなるので満足感は得られそう。
よくtwitter とかで見る写真が撮りたければ人混みの一員となるしかない。
清水の舞台と紅葉
音羽の滝 のあたりから見上げる
訪問:11/30 20:30頃(夜間拝観)
拝観料:600円
タイミングがよかっただけかもしれないが、思ったより人が少なかった。また、21:30まで拝観を受け付けており京都市 内では(自分が調べた中では、24時間門が開いているような所を除いては)最も遅くまで拝観受付をしている寺院/神社だった。紅葉シーズンに旅行などで訪れた際には、色々見終わった後で更にここで夜間拝観していくという芸当が可能となる。
方丈前の枯山水 庭園にちょっとしたプロジェクションマッピング がされていたり(波紋が描画されていた)、(仏教音楽でない)音楽が流れているエリアがあったりなんとなくチームラボみを感じた。アンドロイド観音とかやっているだけある。
臥龍 池に映る紅葉が良かった。ちなみに、畳に座って落ち着くわね〜とかなる庭もいいですが、こういう歩いて色々見れる庭の方が個人的には好きです。
拝観順路の終わりの方に竹林があるのもオツだと思う。嵐山以外だと珍しい気がする。
臥龍 池に映る紅葉
雰囲気のよい境内
竹林
訪問:11/30 21:30頃(夜間拝観)
拝観料:500円
おそらくここも高台寺 に倣ってか拝観の受付終了が21:30と京都市 内で最遅。
長方形の折り畳まれたパンフレットに加え(これは渡されず自分で持っていく形式だったかもしれない)、新型コロナウイルス 疫病退散と書かれた御朱印 札をもらった。
受付のところから入るとすぐ南庭があるが、そこから建物に上がると思ったより先が長い。最後に北庭がある。自分が最後の拝観者だったので北庭の前に座ってぼーっとゆっくりしていった。
南庭
北庭
訪問:随時(普段の散歩コースの終点のため)
拝観料:なし(庭園、山門に入っていないため)
この記事に入れるか微妙だが一応行ってはいるため項目に入れた。
散歩コースの終点なのでいつでも行くだろうと思って(ただし行くのは夜で真っ暗なため紅葉はよく見えない)毎年紅葉の時期の写真を撮り忘れる。今年も撮り忘れた。
定番ですが、参道の山門前の左右に紅葉が生えてる感じが良いと思う。
わざわざ塔頭 にお金払ってまで行こうという人は少ないのか外よりは空いていた。
本堂の前の庭は散っていたが池のある広い南庭は楽しめた。
本堂から見える南庭の紅葉
本堂前庭
書院南庭
けいおん のOP等でも有名になった南禅寺 の水路閣 の奥にある。
天寿庵と同じく、わざわざ塔頭 にお金払ってまで行こうという人は少ないのか外よりは空いていた。
池をぐるっと1周取り囲むような形になっている。
南禅院
ちなみに、昨年は南禅寺 塔頭 大寧軒というのに行っておりこれで3つの塔頭 を訪問したことになるが個人的な好みとしては大寧軒>天寿庵>南禅院かな、というところです。
訪問:12/1 20:30頃(夜間拝観)
拝観料:600円
昼間は人でごった返しているが、平日の夜間拝観終了間際に行ったら混んでいなくてゆっくり見ることができた。昼間に来たことがないので一度行ってみたいと思う。
御影堂の前
放生池
帰り道の手前
訪問:11/28 14:30頃
拝観料:なし(有料エリアは存在するが行かなかった)
そこそこ人はいる。三重塔と紅葉が映える。本堂の横や裏なんかも紅葉が良い感じになっていた。けっこう好き。
三重塔と紅葉
訪問:12/5 20:00頃(夜間拝観)
拝観料:1000円
個人的に最も好きな山門を持つ寺。受付終了ギリギリに行ったので空いていた。ライトアップ最終日だった。大体の夜間拝観は建物前にテント張ってたりとか明らかな受付があるのでわかりやすいが、ここは山門の方から登ってきた時に手前側に目に入ってくる昼間使っているであろう拝観受付的な看板がついてるテントが使われておらず、その奥の御影堂の中に受付があり、パッと見で若干わかりづらい(後述の靴袋渡してくれる人がいるとはいえ、手前のテントで隠れている)。その手前で靴袋持ってない人は紙袋が渡される。その際に志納金的なものをお願いされるのでケチは靴袋を持っていくといいと思う。
法然 の一生を庭という形で表現されているらしい。手前からみるとグラデーションが綺麗。見頃は過ぎていたのでまずまずという感じだった。
山門
紫雲の庭
散歩コースというか家の目の前にあるのでいつでも行けはするが写真の撮影日を訪問日とした。紅葉は散りかけ。早朝に行くと気分がシャキっとする気がするが大体早朝に行く時は徹夜明けなのでシャキっとはしたくない気もする。
思ったよりまともな写真を撮っていなかったが銀閣 寺寄りだとこの辺が好きかなというところを載せておく。実際には南禅寺 寄りのところの方が紅葉はよく見れる。
哲学の道
疫病の影響で時短となり10時開門16時閉門になっていた。紅葉がよく見えるのは入り口のところ。
タイミングがよく30分に1回やっているらしいお寺の成り立ち的な話をお坊さんから聞くことができた。面白かった。
安楽寺
早朝の散歩のゴールは大体ここに設定している。個人的に雰囲気が好きなところ。だいぶ散ってきてはいた。
参道
境内
境内はあまり広くない。以前初夏の朝に行った時は自分含めて3人くらいしかいない状態で、静かな庭に響くししおどしの音が趣深いなあと思っていたのだけれど、あまりに人が多かったので趣も何もなくなってしまった。庭をぐるっと歩きそそくさと退散した。
詩仙堂
ししおどし(詩仙堂 はししおどし発祥の地)
訪問:11/26 18:30頃(夜間拝観)
拝観料:600円
今年で夜間拝観が最後ということらしかったので夜に行ってきた。急な坂の上にあり、かなりきつい。
建物の中が広い。雰囲気は良いが、紅葉を見るという点では微妙だった。外の紅葉は見頃な感じだった気がする。
枯山水 庭園
鷺森神社
参道の紅葉が良い。住宅街に溶け込んではいるが、昔からある伝統があって威厳ある神社感(?)があるのが良い。
参道
拝殿
なお、ここで経年劣化で買い換えないとなあと思っていたチャリがパンクして終了した。
利用:11/26 出町柳 19:15発の便、鞍馬21:23発の便(利用区間 :修学院 - 貴船口 )
運賃:380円x2
貴船神社 のライトアップの時期にあわせて叡山電車 も市原-二ノ瀬の間のもみじのトンネルをライトアップしている。貴船神社 に行く場合は大抵の場合は叡山電車 を使うのでどの便も混んでいると思われるが、空いているとすれば出町柳 発の貴船神社 のライトアップが終了した後の時刻に貴船口 あたりに到着する便(=ライトアップしてくれる電車の終電)かなあと思う(貴船神社 に行かずわざわざこれだけを見るためor通勤通学の帰宅のために乗る人は少ないだろうという推測、ライトアップしてくれる終電の出町柳 行きは貴船神社 で楽しみ終わった人 がいっぱい乗る、しかも1両なので混む)。
もみじのトンネル
紅葉は散っていたのでライトアップを楽しむ感じになっていた。雪が降った時は毎年行くのだが、ライトアップ時に訪問するのは初めてだったのでこれはこれで良いなと思った。
鳥居
参道 紅葉は終了していた
境内
裏参道
帝の住居、道もデカいし木もデカい。
学習院 発祥の地のイチョウ
京都で一番遅く紅葉する場所。紅葉シーズンの終わりの早朝に散歩しに来た。馬場ではじじばばさん達が朝の体操をしていた。
紅葉橋付近
参道
馬場
境内
神護寺 のライトアップが11/5,6,7の3日間だけということを11/7の夕方に知ったので急遽バスに乗って行ってきた。京都の山の外れにあるので普通に1時間くらいかかる。家出た時間がギリギリ過ぎて拝観受付終了18:30前に到着する終バス(二条駅 から神護寺 のある高雄地区への臨時直行便)で18:20に到着。
google mapで調べると何故か変なルートを案内されて10分では着けないことになったが、以下のルートを早歩きでバス停からひたすら下り続けること5分程度。ちょうど以下のルートの終点あたりに夜間拝観のチケット販売をしている場所がある(おそらく拝観終了=チケット販売終了だと思う)。
チケットを購入できたらそこからはひたすら上り続けて境内に入ることになる。
JR東海 のひかりの京都とかいうイベントもやっていたようで竹灯籠が設置してあった。ライトアップされる紅葉と、街外れのおかげで真っ暗な空とのコントラ ストがとても良かった。
金堂
階段の上から
訪問:12/3 15:00頃
拝観料:500円(お堂エリア)+300円(大沢池エリア)
紅葉を見るという点では大沢池エリアだけでいいと思う。公式ホームページを見ると、全部回るとお堂エリア60分+大沢池エリア60分かかるみたいなことが書いてあるが、よっぽどじっくり見ない限り1時間あれば回れるはず。実際僕はお堂エリア20分+大沢池エリア25分で回った。
百人一首 で藤原公任 が詠んだ名古曽滝の跡を見ることができてよかった。
池の周りを散策して彩りに秋を感じた。
もみじロード
大沢池
宝筐院
拝観方法が券売機で買ったチケットをおっちゃんに渡すスタイルだった。
入り口の門をくぐって出ると一面の紅葉が目に飛び込んでくる。自然にヤバって言ってしまった。今期で最も良かったスポットはここだと思います。紅葉に包まれたい人はここに行きましょう。
宝筐院(入口付近)
宝筐院(境内中程)
境内がコンパクトなので混みやすいかもしれない。散り紅葉がきれい。苔が有名なところなのでいろんな苔が並んでるコーナーがあった。
境内
山門
散り始めてはいたがまだまだ赤かった。展望台は常寂光寺よりもいいかも。
紅葉の馬場
展望台からの右京の街並み
常寂光寺
境内散策が楽しい。満足度が高い。
仁王門を後ろから
鐘楼
石段
竹林と紅葉林
利用:12/3 トロッコ亀岡 17:40発(臨時便)
運賃:630円
当日17:30頃に行ったが普通に窓側の席が取れた。もともと空いてたかもしれないし、キャンセルがあったのかもしれないがラッキーだった。
景色は真っ暗で何も見えない。ライトアップしてある紅葉を楽しもう。写真映えはあまりしないと思う。
普通の紅葉散策も楽しいですが、トロッコ列車 に乗って眺めることでのみ得られる栄養があります。
嵯峨野トロッコ
訪問:12/3 16:40頃
拝観料:500円(庭園のみ)
弘源寺を見ていたら庭園以外拝観終了していた。日没直前なので暗い。紅葉も終わりに入ってきているなあという感じだった。この奥で散り紅葉が見られた。
曹源池庭園
宝厳院
訪問:12/3 18:30頃(夜間拝観)
拝観料:600円
苔と散り紅葉が綺麗。散策していて楽しいと思う。昼間も見てみたいと思った。
宝厳院
番外編
清涼寺
紅葉スポットの1つではあると思うのですが....
空腹でだいぶ判断力が落ちた状態になっていたため境内をくまなく回れず...多重塔とか見ていないし...
ちゃんと見れてないので紅葉散策にカウントしないことにした。
たまたま特別拝観とかいって看板出てたので入ってみた。拝観者は自分だけだった。建物内の撮影は禁止だったので写真はないが、近代の京都画壇の絵が襖にペタペタ貼ってあってちょっとした美術館みたいになっており面白かった。
枯山水 庭園があり、借景が紅葉しているという形になっていた
紅葉スポットではなく美術館だなあと思うので紅葉散策にカウントせず番外編ということにした。
まとめ
かかった予算
これらすべての拝観(もしくは列車への乗車)にかかった金額は...
15590円
でした。移動に市バス使ってるので2万円はいかないにしてもそれくらい使った計算になりますね。
行けなかったところなど
頭の中にはあったり計画してたりはしたけれど行かなかったところも挙げるとたくさんあります
山科地区全般(遠いため)
大原三千院 (遠いため)
岩戸落葉神社(遠いため)
赤山禅院 、瑠璃光院などの一乗寺 修学院地区(行くつもりだったがチャリが壊れて行く気がなくなったため)
仁和寺 などその辺の地区(時間がなかった)
北野天満宮 (一昨年紅葉シーズンに訪問したためパスした)
建仁寺 (夜間拝観行こうとしたら予約制だった)
などなど...
結果として本気度70%くらいだったと思う。
感想的な
一番よかったと思うところと満足度が高めだったところを下に挙げる。あくまで紅葉という観点から見ているもので、その寺社仏閣自体が微妙と言っているわけではないことに注意してほしい(例えば下で詩仙堂 は挙げていないが昔初夏に行った時はとてもよかったし、清水寺 はお盆に行った時の夜間拝観もよかった)。行った時期やタイミングが悪かっただけという可能性も十分ありうる。
京都で紅葉見るならどこがいい?って聞かれたらこの2つを勧めると思う。
満足度高めなところ
嵐山地区:宝筐院以外だと、常寂光寺、宝厳院、大沢池、祇王寺 の順
東山地区:東福寺 (早朝拝観で混んでなかったってのがデカいと思う)、高台寺
岡崎・哲学の道 あたりなど:真如堂 、南禅寺 (永観堂 は昼間に見ると評価上がりそう)
一乗寺 修学院あたり:強いて言えば鷺森神社 上に挙げてるものに比べるとどうかな〜と思う、このエリアは気になっていたスポットが何個もあるのに、実際行ったスポット数が少ないのは反省点
地区としては嵐山が好きかなーという感じ
寺社仏閣の新規開拓とか、かなり昔に行ったところの再訪問ができたりとかして、この機会に色々行ってよかったと思う。
来年もどこか行くぞ〜
2022年版はこちら
potaxyz.hatenablog.jp