ポタージュを垂れ流す。

マイペースこうしん(主に旅行)

セキュリティ・キャンプ2023参加記【L5 チューター】

はじめに

セキュリティキャンプ2023にL5(TEEの活用と攻撃実践ゼミ)のチューターとして参加してきました。講師の櫻井さんとは職場のチームが同じで、チューターをお願いされたので参加することにしたという所以です。(残念ながらTEEについては概念を知っている程度でほぼ何も知らず、毎度のことながら現地キャッチアップ形式で、めちゃくちゃ試されている)

TEE(Trusted Execution Environment)とは、信頼可能な実行環境とも訳され、ハードウェアの力を借りて信頼可能な領域内(CPU内やRAM内の保護領域とか)で秘密データを扱うことで、秘密情報を保護したままの計算が行える、という技術です。

本ゼミで行う内容は、TEEの基本知識と応用的議論の解説、TEEアプリケーションの開発を実践してみること、そして多くの攻撃手法の解説とその攻撃手法の一部を実践的に体験する、というものです。自分でアプリケーションを作り、その脆弱性を攻撃する、ビルド&スクラップなゼミでした。スライドが570枚程度あり、かなり網羅的なゼミだったと思います(スライド作成お疲れ様です)。

2年前の参加記はこちら:

potaxyz.hatenablog.jp

2年前のセキュリティキャンプのグループワークが1年続いた記録はこちら:

potaxyz.hatenablog.jp

ミニキャンプのチューター参加記はこちら:

potaxyz.hatenablog.jp

タイムライン

1日目

京都の自宅で朝6時前に起床。前日に豚骨ラーメンを食べすぎたせいで胃の調子が死ぬほど悪い。途中で薬局に寄って胃薬だけ買いました。なんだかんだ時間がギリギリでしたが新幹線に乗って東京、乗り換えて西国分寺、さらに乗り換えて北府中、ということで約4時間の長時間移動でした。

会場のクロスウェーブ府中に到着。

講師チューター控え室で少し雑談したのち、すぐにお昼ご飯の時間になりました。

チューターの集まりに出席し、よろしくおねがいします〜とかトランシーバーの説明(チューターはトランシーバーを持っており、必要があればそれで連絡をしたり受けたりします)を受けたりしていると、開講式、LT大会、グループワークと続き、すぐに夕食です。

夕食後にスイーツビュッフェで交流会とのことでしたが、胃の調子が悪かったので、ご飯は食べきれず、スイーツビュッフェでも胃によさそうなフルーツをいくつか食べる程度という感じでした。

さて、最初の講義時間です。我々のL5の講義では、TEEの中でもintelSGXを利用するのですが、例えばMacBookとかでは対応していないのでazureのインスタンスを利用して開発を行います。sshのアクセス情報がどこにあるのかわからず(普通にモニターに載ってるのを見てなかっただけ)若干手間取りましたが。

チューターではありますがTEEの開発をしたことはないので、私も受講生と同様にコーディングをしてみることにしました。

コーディングしてみよう!ということでプログラミングの簡単なレクチャーと開発を少しやると初日は終了です。

Trustedな領域とUntrustedな領域をまたぐ為に色々込み入ったことをやらないといけない、変な独自の型が存在する、メモリの管理を色々としないといけない、独自のSDKの利用等々、組み込み開発に似ている部分がかなり多く、中々難しい開発になるなあという印象を受けました*1。開発の難しさには、講師の方や、SGXを利用した開発をされている方が他のクラスのチューターにもいらっしゃいましたが、皆文句を言っています(笑)。

2日目

おはようございます。今日も胃の調子が悪く、朝からヴィーガンの食事です。

今日は朝から開発があり、ワイワイと雑談も挟みながら開発をしていきます。受講生の方が詰まったりしていたらその部分を手伝ったり説明してあげたりもします。自分含めみなさんHello Worldにあたるプログラミングは完成し、いよいよ具体的なアプリケーション(パスワード管理アプリ)の開発に入っていきます。

夜には協賛企業さんからの企業紹介でした。チューターも受講生の方に混じってお話を聞きます。

ホームルームにはNOCの見学に行きました。ネットワークまわりをやってくれている方々です。建物自体のネットワーク機器置いてある配電盤室的なとこ(名前わからず)の機器をそのまま自前のものに取り替えたりとかしてるのはスゲーという気持ちになったりしました。

チューターの夕礼を終え、2日目終了です。

3日目

おはようございます。胃の調子が治りました(やったー)。今日は朝から社会見学ということで、IPA文京オフィスの見学です。内容はあまり言ってはいけないようなので詳細は割愛しますが、中々面白かったです。渋滞がすごくてバスに乗っている時間がけっこう長く、行きも帰りもずっと寝ていました。というわけでスケジュールが1時間近く押してしまっていました。

昼ごはんを食べ終わると途中夜ご飯を挟んで、21時まで開発です。初めにazureのインスタンスを立ち上げようとしたら、更新中とかなってて使えなくなるというトラブルがあり、講師の方がお怒りになっていました(笑)。受講生の方が攻撃手法の実践がやりたい!とのことで、途中で攻撃手法についてのレクチャーも入ります(かなり詳しく攻撃手法の解説があったので、お話の時間がけっこう長かったかも)。しばしば他のコースからの見学が来るので、講師の方と僕とで応対をしたりします。

チューターの夕礼を終え、3日目終了です。

4日目

おはようございます。今日は朝から開発ですが、開発できるのは今日が最後です。

みなさん開発にあたっての目標的なものはなんとか達成できていたので、各自興味があるものを開発していきます。アプリケーションの機能拡充や、攻撃手法をいくつか試してみる等、受講生がやりたいことをやってもらって、また成果発表のスライドも作成してもらっていました。その間自分もアプリケーションの機能を拡充できるように実装していました。これで全日程の開発は終了です。

最後にLトラック内で成果報告会みたいなものをしました。自分もL2トラックの卒業生なので、そんなこともやったなあと想いを馳せたりしていました。

夕食が豪華でした。

夕食後はLT大会でした。面白い発表ばかりで楽しむことができました(広報の方もLT大会出るんだ!と思った)。

グループワークでちょっかいをかけたりしているとあっという間にホームルームです。ホームルームの時間は他のクラスの見学に行こう!ということでしたが、部屋に誰もいなくなってしまうと困るので講師の方と部屋で待機していました。他のトラックから見学に来られた方と、部屋に残っていた受講生とか講師の方とかと名刺交換したりお話したりしました。

チューターの夕礼を終えて、名刺交換会をするなどしていると、あっという間に4日目が終了です。

5日目

7時45分くらいに起床。朝食を摂り、お部屋をチェックアウト。

グループワークの発表を聞きます。色々なアイデアが出ていて面白いです。その後は集合写真を撮ります。合間を縫ってLトラックの集まった人で写真を取ったりしていました。

専門コースとジュニア、ネクストの成果発表が終わると昼食です。

午後からは開発コースの成果発表です。最後にNOCからどういうことをやっているか説明がありました。殆どが自分の専門とは離れた話(そもそも自分はセキュリティやコンピューターサイエンスをやってる人間ではありません)なので、他のコースの成果発表はやはり面白いです。

あっという間に閉講式です。5日間おつかれさまでした。

最後に講師の櫻井さんの車を見せてもらってカッケ〜と思ったりとか、Lトラックのプロデューサーの松岡さんと握手をしたりするなどしていました。

ちなみに、開発していたコードはこんな感じになりました。とりあえずザーっと落書きじゃないですが、そんな感じで書いていたのであまり綺麗ではないです。利用可能な環境に制約があり手元では動かせないので、リファクタとかコードの改善ができるかは未定です。

github.com

さいごに

チューターとしての参加は初めてで、しかも自分の詳しくない分野のチューターではあったので役が務まるか初めは不安でしたが、参加してみると(まるで受講生のように)自分が知らなかった技術を学ぶことができ、また受講生のサポートもそれなりにできたのではないかな、と思います。受講生が少しずつ内容を理解して、成長していく姿を見ることができたのも良かったです。2年前受講生の立場で参加した時はオンラインでしたが、やはりオフラインの方が会話や雑談が自然に発生して、それも良かった点かなと思います。本当にあっという間の5日間で、とても楽しかったです。講師の櫻井さんには大変お世話になりました。また、他の講師やチューターはじめ、関係者の皆様ありがとうございました。そしてお疲れ様でした!

*1:筆者はsony製のマイコンspresenseを利用して放射線測定器の開発を行っています。arduino IDEの開発環境も利用できますが、放射線測定に必要な高サンプリングレートでの電圧取得機能が制限されている為、開発環境としてはspresense SDKというものを使って生のC言語のコードを書いています。

離散確率変数のγ-transform

Introduction

確率論において、ある確率変数 $X$ の分布がどうなっているか知りたい!というのは往々にしてある話だと思います。よく知られている分布だったら簡単にいけるけど、そうでない分布はどうするか?というと、何らかの変換を通して分布の情報を得ることになります。例えば

  • z変換(もしくは確率母関数)
  • フーリエ変換(もしくは特性関数)
  • ラプラス変換(もしくはモーメント母関数)
  • メリン変換(ゼータ変換とも)
  • スティルチェス変換(ランダム行列のあたりでよくみる)

などが有名です。分布関数とここに紹介した変換後のものは一対一に対応していることが知られているので、特性関数やモーメント母関数などから逆変換を行えば分布を知ることができます。

分布まで分からなくても、統計量を知りたいだけなら、この変換の式だけからモーメントを決定することができたりします。

という前置きをしておいて、ここでは偶然見つけたγ変換というものを紹介しようと思います。

γ-transform

γ変換は、有限な台をもつ離散確率変数に対して適用できる変換になっています。

γ変換 $\lbrace 0,\ldots,n\rbrace$ 値確率変数 $X$ に対する確率密度関数(確率質量関数) $f(x)$ に対して、γ変換 $\gamma(y)$ は
$$ \gamma(y)=\sum _ {x=0} ^ n\frac{{} _ y\mathrm{C} _ x}{{} _ n\mathrm{C} _ x}f(x) $$
で定義される。

逆変換公式も存在しています。

γ逆変換
$$ f(x)={} _ n\mathrm{C} _ x\sum _ {j=0} ^ x(-1) ^ j{} _ x\mathrm{C} _ j\gamma(x-j) $$

Moment and γ-transform

γ変換は、階乗モーメントと以下の関係で結びついています。

γ変換と階乗モーメントの関係
$$ E[X(X - 1)\cdots(X - r + 1)]=n(n-1)\cdots(n-r+1)\sum _ {i=0} ^ r(-1) ^ i{} _ r\mathrm{C} _ i\gamma(n - i) $$

また、一般にモーメントと階乗モーメントの間には以下の関係があることが知られています。

モーメントと階乗モーメントの関係
$$ E[X ^ r]=\sum _ {s=0} ^ r S(r,s)E[X(X - 1)\cdots(X - s + 1)] $$
ここで $S(r,s)$ は第二種スターリング数であり $S( n , k ) = S( n - 1 , k - 1 ) + kS( n - 1 , k) $ と $S( 0 , 0 ) = 1, S( 0 , 1 ) = 0$ をみたす。*1

結局これら2つからモーメントがγ変換で表現できることがわかります。期待値と分散を求めてみると

$$ E[X]=n(1-\gamma(n - 1)) $$

$$ V[X]=n ^ 2(\gamma(n - 2)-\gamma(n - 1) ^ 2)+n(\gamma(n - 1)-\gamma(n - 2)) $$

となります。

Interpretation

γ変換が個人的に面白いと思う点は、$\gamma(y)$ がある確率変数 $Y$ の確率密度関数とみなすことができ、さらに $X$ と $Y$ の間で物理的な解釈ができる点です。*2*3

すなわち、 $X$ と $Y$ を以下のような事象に対応する確率変数であると定めると、上で示した関係で、確率密度関数が $f(x)$ と $\gamma(y)$ の間で移り合います。

  • $X$:成功or失敗が結果として返ってくる区別できないミニゲーム $n$ 回から構成されるゲームのうち、成功回数が $x$ となる確率変数
  • $Y$ : $X$ のゲームをやる前に、ミニゲームを $y$ 個選んでおいて、そのミニゲームの中だけに成功がある(つまり残りの $n-y$ 個はすべて失敗)となっている確率変数

こう考えれば、 $X$ のゲームについて、 $n$ 個のミニゲームから $x$ 個のミニゲームを選ぶ場合のうちで、 $y$ 個のミニゲームから $x$ 個のミニゲームを選んでいる確率は( $y<x$ では ${} _ y\mathrm{C} _ x=0$ として)γ変換の定義式で表現できていることがわかるかと思います。

また、この考え方から $Y$ の解釈を直接考えることができているので、 $Y$ を考えることで $X$ を考える、なんて芸当もできそうなこともわかります。

Example: Binomial Distribution

わかりやすい例として2項分布を考えてみます。確率変数 $X\sim\mathrm{Bin}(n,p)$ の確率密度関数を $f(x)$ とすれば

$$ f(x)={} _ n\mathrm{C} _ x p ^ x(1 - p) ^ {n - x} $$

であり、これのγ変換は

$$ \gamma(y)=\sum _ {x=0} ^ n{} _ y\mathrm{C} _ xp ^ x(1 - p) ^ {n - x}=(1-p) ^ {n-y} $$

です。このとき、ミニゲームをコイン投げとして対応する解釈を考えてみると

  • $X$ は確率 $p$ で表になるコインを $n$ 枚投げて $X$ 枚表になる確率
  • $Y$ は $X$ に対してコイン $Y$ 枚を選んでその中で成功している確率、つまり、 $n-Y$ 個のコインは裏になっている確率

に対応します。

Application: Set Union Problem

普通にやると難しい問題を例として考えてみます。

問題 ある $n$ 個の要素をもつ全体集合 $\mathcal{N}$ と、$s _ k$ 個の要素をもつその部分集合 $\mathcal{S} _ k$ を考えます。このときに $\mathcal{U}=\bigcup _ {k=1} ^ m\mathcal{S} _ k$ の要素の個数 $x$ が従う確率分布は?

この個数を表す確率変数を $X$ としましょう。

これに対応する確率変数 $Y$ は、全体集合 $\mathcal{N}$ から要素の個数が $y$ となっている部分集合 $\mathcal{Y}$ を選び、その中だけに $\mathcal{U}$ の要素が含まれている状況の確率変数です。

今回は、先に $Y$ について考えることで $X$ の従う確率分布を求めてみましょう。すべての $ k = 1 , \ldots , m $ について $\mathcal{S} _ k\subset\mathcal{Y}$ となっている状況が $\mathcal{U}\subset\mathcal{Y}$ の状況です。ということで、まずは $\mathcal{S} _ k\subset\mathcal{Y}$ となる確率を求めます。

部分集合 $\mathcal{S} _ k$ の $s _ k$ 個の要素が、集合 $\mathcal{Y}$ に入っているように選ぶ方法数は ${} _ y\mathrm{C} _ {s _ k}$ です。集合 $\mathcal{Y}$ に入っているかは関係なく、 $\mathcal{N}$ から $s _ k$ 個の要素を選ぶ方法数は ${} _ n\mathrm{C} _ {s _ k}$ です。したがって、部分集合 $\mathcal{S} _ k$ の $s _ k$ 個の要素が、集合 $\mathcal{Y}$ に入っている確率は ${} _ y\mathrm{C} _ {s _ k}/{} _ n\mathrm{C} _ {s _ k}$ と表現できます。

これをすべての $k=1,\ldots,m$ について考えますが、 $\mathcal{S} _ k\subset\mathcal{Y}$ かどうかは各 $k$ について独立なのでこの確率の積が $Y$ の従う確率密度関数 $\gamma(y)$ となります。すなわち

$$ \gamma(y)=\prod _ {k=1} ^ m\frac{{} _ y\mathrm{C} _ {s _ k}}{{} _ n\mathrm{C} _ {s _ k}} $$

です。よって、逆変換を施すことで確率変数 $X$ の確率密度関数

$$ f(x)={} _ n\mathrm{C} _ x\sum _ {j=0} ^ x(-1) ^ j{} _ x\mathrm{C} _ j\prod _ {k=1} ^ m\frac{{} _ {x-j}\mathrm{C} _ {s _ k}}{{} _ n\mathrm{C} _ {s _ k}} $$

と求めることができます。

特に、 $s _ k = 1 $ とすると、要素数 $ n $ の集合 $ A $ から要素数 $ m $ の集合 $ B $ への写像を考えるとき、 $ A $ から要素数 $ x $ の任意の集合 $ C $ への全単射 $f _ C:A\to C$ の個数(つまり、 $ C $ を $ B $ の中で任意にとる)の、 $ A $ から $ B $ の任意の部分集合への全単射に対する割合が従う確率分布になります。このとき、確率密度関数と期待値と分散は

$$ f(x)={} _ n\mathrm{C} _ x\sum _ {j=0} ^ x(-1) ^ j{} _ x\mathrm{C} _ j\left(\frac{x - j}{n}\right) ^ m $$

$$ E\lbrack X\rbrack =n\left(1-\left(1-\frac{1}{n}\right) ^ m\right) $$

$$ V\lbrack X\rbrack = n \left( 1-\frac{1}{n} \right) ^ {m} \left(1 - \frac{ (n - 1) ^ {m} }{ n ^ {m - 1} } + \frac{ (n - 2) ^ {m} }{ (n - 1) ^ {m - 1} } \right ) $$

となります。

この和集合問題自体がコンピュータサイエンスでいろいろ応用あるから、この変換もいい感じにつかえるかもね、みたいなことが書いてあったよ。


参考文献:The γ-transform Approach: a New Method for the Study of a Discrete and Finite Random Variable

*1:一般に、下降階乗冪の級数を冪乗に変換するのに第二種スターリング数が出てきて、冪乗の級数を上昇階乗冪に変換するのに第一種スターリング数が出現する。

*2:特性関数とかなんか解釈があるのかもしれないけど、私はあまり知りません

*3:離散確率変数はこんな感じに解釈できる分布が多いので、けっこう使い勝手良さそう

集中不等式を使った区間推定

ふと思って、区間推定って集中不等式使ってできてないの?となったが、普通にできるわ、となったのでメモ。簡単なシチュエーションで、平均を区間推定することにする。

  • まずはよく見る区間推定の問題を考える。

    $ X _ 1 , \ldots , X _ n \overset{ \rm i.i.d }{ \sim } N ( \mu , σ ^ 2) $ に基づいて、分散$σ ^ 2$は既知として、平均 $\mu$ を区間推定したいとする。このとき、信頼係数 $1-\alpha$ で推定する場合は、 $z _ {\alpha/2}$ を標準正規分布の上側 $100\times \alpha/2$ パーセント点として

    $$ \mathrm{Pr}( | \overline{X} - \mu | \leq z _ {\alpha/2}σ) = 1 - \alpha $$

    が成立する。

    $\mu$ の信頼係数 $1-\alpha$ の信頼区間を求めるとき、$\overline{X}=\sum _ {i=1} ^ nX _ i/n$ を実際の観測値 $\overline{x}=\sum _ {i=1} ^ nx _ i/n$ で置き換えて$\lbrace x\mid |\overline{X}-\mu|\leq z _ {\alpha/2}σ\rbrace=\lbrack\overline{x}-z _ {\alpha/2}σ,\overline{x}+z _ {\alpha/2}σ\rbrack$で信頼区間を推定する。

  • 次に、集中不等式を使ったバージョン。

    $X _ 1,\ldots,X _ n\overset{\mathrm{i.i.d}}{\sim}F$ (ただし $[a,b]$ 上に値をとるとする)に基づいて、平均 $\mu$ を区間推定したいとする。Hoeffding’s inequalityを使えば

    $$ \mathrm{Pr}(|\overline{X}-\mu|\gt \epsilon)\leq 2e ^ {-2n\epsilon ^ 2/(b-a) ^ 2} $$

    が成り立つ。

    推定には、実際に観測された $\overline{X}=\sum _ {i=1} ^ nX _ i/n$を $\overline{x}=\sum _ {i=1} ^ nx _ i/n$ で置き換える。これによって、ある $\alpha=\mathrm{Pr}(|\overline{X}-\mu|\gt \epsilon)$ が存在して、信頼係数 $1-\alpha\geq 1-2e ^ {-2n\epsilon ^ 2/(b-a) ^ 2}$ の信頼区間 $\lbrack\overline{x}-\epsilon,\overline{x}+\epsilon\rbrack$ が得られる。

    特に、 $n\geq(b-a) ^ 2\log(2/\alpha)/(2\epsilon ^ 2)$ のサンプルがあれば、信頼区間 $\lbrack\overline{x}-\epsilon,\overline{x}+\epsilon\rbrack$ が得られるといえる。

ちなみに、英語版wikipediaのHoeffding’s inequalityの項には普通に書いてあった。Hoeffding's inequality - Wikipedia

京都大学工学部情報学科を卒業しました

はじめに

京都大学工学部情報学科数理工学コースを卒業しました。恐れ多くも成績優秀賞をいただいてしまいました。この大学のこの学年で最も数理工学とかいうものを理解っている人間かもしれませんが、まだまだ分からないことが多すぎると感じる今日この頃です。

賞状は別で証書入れみたいなの貰えるのかな、と少し思ったのですが、卒業証書入れる本型のアレの左右に証書とか賞状入れる感じになっていました。多分SDGsを意識しているんだと思う。しらんけど。(あと図書カード5000円分を貰った。学費免除してほしいな〜〜

大学でやってたことと最近何やってるか、最近ぼんやり考えてることを備忘録的に残しておこうと思います。

何をしていたか

1回生

コンピュータサークル(KMC)とピアノサークル(音研)に入った。が、結局すぐ幽霊になった。ピアノはboxにいけば24時間いつでも弾ける感じだったので、気が向いた時に夜中に弾きに行っていたが。

京都に住むのが夢で、京都について詳しくなりたかったので、京都検定2級を取った。今となっては勉強した中身は正直あまりちゃんと覚えていないが、今でも京都に興味があるのは確か。祇園祭は授業を切って見に行った。

あまり授業には行っていなかった。この頃は物理に興味があって、振動波動論には出席していた記憶がある。年末年始に砂川理論電磁気学を読んでいたのは覚えている。春休みには解析力学の適当な本を2冊くらい読んでいた。

前期に取った少人数ゼミで宇宙線研の先生に出会う。授業とか関係なくデータもらって異常検知とか分析をし始める。

秋に採点バイトを始めるが、向いていないことがわかる。

昼夜逆転を治すために夜学食でばったり会った友人と突発チャリ琵琶湖一周をした。いい思い出。

成人式で久しぶりに小学生の頃の友人と会った。色々と驚くこともあったり。自分の今いるこの環境と能力が当たり前のものだと思ってはいけない。

競プロに熱を入れていた。他にもちょろちょろとラズパイをwebサーバにして遊んでいた。

2回生

コロナ期が始まった。とはいえ4月に初めて緊急事態宣言が出た時には和歌山に旅行に行っていたのだが。途中通った大阪環状線にマジで人が乗っていなかったのはよく覚えている。

どうせコロナのせいで家から出れないし勉強ちゃんとやるか、とわりかしモチベーションがあった時期な気がする。上回履修もバリバリやっていた。試験はコロナのおかげで全部レポートになったのでありがたかった(暇な時に考えるか、調べてまとめるだけなので基本的に完答できる)。

AI系の会社でバイトを始める。ひたすらデータセットを作っていた。

量子物理学が面白くて、関数解析に少し手を出していた。

夏休みには免許合宿で長野(伊那)にいた。友人とzoomでルベーグ積分の自主ゼミをやっていた。北海道にも行った。新潟にも行った。いつからか分からないが、この頃には既に長期旅行をなんとも思わなくなっている。

友達の研究室に出入りするようになって、学生証をカードリーダにかざして入退室管理できるアプリみたいなのも作っていた。

後期の試験期間に引っ越した。日差しが一切入らない暖房が効かないカビは生えてくる、みたいなアパートからまともなアパートに移動。

春休みには18きっぷで北海道・稚内から鹿児島・枕崎まで2週間くらいかけて日本縦断をした。いい経験だった。

3回生

2回生に比較して授業のモチベは下がっていた。

応用情報技術者になった。

セキュリティ・キャンプに参加した。もくもくと準同型暗号を実装していた。今でもここで会った人とは多分に縁がある。参加して本当に良かったと思える。

数理統計学をちゃんと勉強しようと思って統計検定1級を受験した。数理の方は賞状まで貰ったが応用の方はダメだったらしい。そのうちリベンジしないといけない。(いつのまにか興味が物理から確率論に移っている)

通年でPRMLの自主ゼミをしていた。時々実装もしていた。

後期の数理工学セミナーがものすごくしんどかった(代数多様体)。今になってみればバイトに若干関係しているという点で、あそこで代数学に関係していることが勉強できたのは少しラッキーだった気がする。

秋にはガチで紅葉狩りをした。

年末年始に友人宅で蕎麦打ちをして、日が変わってすぐ下鴨神社で初詣して、僕はそのまま日の出前に貴船神社に行った、というのはよく覚えている。

春休みにはサーバーサイド開発のインターンに参加していて、インターンの中休みの日にはセキュリティ・キャンプフォーラムに登壇していた。新潟から山形そして宮城と抜けた旅行で見た羽黒山五重塔が非常に印象に残っている。

宇宙線研の先生と論文を少し書いた。

4回生

授業の単位は取り切っていたので、理学部に気になる授業を聞きに行った。前期は確率論を取った。難しかったが、ひたすら確率論と戦っていたのでかなりためになった。後期はランダム行列理論を取った。これもなかなか面白い。ただし試験日とレポート提出日の両方を勘違いしたのでブッチしたことになった。

研究室に配属された。選んだ理由はわりと直感でなんとなくである。これでよかったのかはよくわからない。

情報処理安全確保支援士試験に受かった。ちょっとセキュリティわかるようになった気がする。

研究室の推薦入試に受かった。これでよかったのかはよくわからない。

大学院からは親の仕送りがなくなるということでバイト探しに困っていたが、友人の友人に紹介されて良い感じのところに入ることができた。本当に運が良い。

夏休みは友人と北海道一周ドライブをしていたり、理研に行ったりしていた。

後期に入って、そろそろ卒論も本格化してきていた。とはいえ、11月頃には、セキュリティ・ミニキャンプの電力差分解析のチューターをしていたのでそれの準備等もしつつ、という感じで。多分この時期が一番よく諸々並行でやっていた気がする。

秋には去年に引き続いてということで、紅葉狩りでたくさん回った。

年も明けて、卒論の締め切りが迫る中、同時並行で放射線測定器の製作と放射線源を使った測定とデータの分析をやっていた。

卒論を提出。春休みが来るかと思いきや放射線測定器つくりましたっていう発表もやる。

ちゃんと春休みに入ったので、旅行で北海道に行くが、ペンディングしていたバイトが降ってくる。など。

卒業式の次の日は物理学会で口頭発表、2日後には他のところでポスター発表をやった。

何が得られたか

自分が手に入れたかったものは何だろうか?その答えはおそらく「汎用的な専門性」なんだと思う。様々な分野に足を踏み入れて、旅行をしたい。全てに興味が湧くわけではないので程度の差はあれど、できるだけ遠く、深いところの景色を見てみたい。そう考えてみれば、学科やコースの選択は間違っていなかったし、周囲の人間との交流で広がった知見もかなり役に立った。現状で研究室もバイトも全て違う分野だが、なんとかなっているのはこの土台のおかげかもと思ったり思わなかったりする。

最近何をしているのか

ここ最近は 研究室/研究室2/バイト1/バイト2 が並行して走っている*1。これをベースとして、時期によっては大学のOAとかTAが増えたり、資格試験の勉強が増えたり、チューター業務が増えたりする。

研究室

情報学研究科という名前からイメージされるところからは少し遠そうな、非線形物理とか理論神経科学とか非平衡系とか、建前上は物理をやっている所にいる。若干生物っぽいのが混ざっていたりするが、僕個人は生物だとか脳の神経だとかには全然興味がない(研究室選び間違えたか?)。この研究室にしたのは、なんとなく物理をもう少しやりたい気がしたからと、ユルそうで、研究だけじゃなくて他にも自分のやりたいことが色々勝手にできそうだったからだが、卒論を書いてみて研究室選び間違えたかなあ、とか思ったりはする。流れで運良く推薦とか使って大学院も残ることになってしまったが、本当に良かったのかはわからない。しかしながら研究がやりたいのではなく、勉強がやりたいという当初の考えで照らし合わせれば、勉強したい分野としては間違っていないのでこれで良いのかもしれない。卒論の中では確率過程をいじって遊んでいた。自分の中では何となくコレジャナイ感があるので修士ではコレだとなるテーマを見つけたい。論文はどっかに出したい。

研究室2

大学1回生の頃に取った少人数ゼミで先生と縁ができ、今でも宇宙線の研究室に出入りしている。宇宙線や雷雲ガンマ線のデータ解析から、放射線測定器の自作まで色々やった。重力波望遠鏡KAGRAに携わってる国立天文台の人と仲良くなれたりとか、理研に出張させてもらえて加速器を見学させてもらえたりとか、かなり楽しい体験をさせてもらった。最近は放射線測定器をspresenseというarduinoみたいなやつで自作することをやっている。いわゆる組み込み開発ってやつ。僕のやってることがベースになって理学部の課題研究になるらしいとかいう話を聞いた。

バイト1

セキュリティ・キャンプでの縁が巡り巡って今のバイト先にたどり着いた。プライバシーテックと言われる分野の会社で、R&D(研究開発)部門にいる。最近は専ら秘密計算のリサーチをやっているが、時々プロトコル脆弱性を調べて欲しいとか、社内のシステム改善してくれみたいな話も出たりする。分野としてはやはり代数学を使うものが多いが、暗号学の安全性がNP問題に基づいていたりとかするので計算複雑性が絡んできたりもする。機械学習的な話にも足を突っ込んだりしてかなり面白い。こんだけ数学させてくれるならこのまま正社員になってもいい気がする(当然もう一回採用試験みたいなの受けるんだろうけど)。ただのデータ扱うAIの会社みたいな感じじゃないのがかなり良いと思う。

バイト2

twitterで2回生はじめ頃に社長にスカウトされた。ガチプロの後輩もここに所属していたりして笑ってしまった。しばらくはオフィスを作業スペースとして使っているだけだったが、最近はラズパイいじったりとか、webRTC使った通話とかのwebアプリを作っている。

今後何がしたいのか

正直最近病み気味。自分が本当にやりたいことが何なのか分からない*2。これまでずっと進路選択を完全に決定することなく曖昧に先延ばしにしてきたが、そろそろ決めないといけないというのは非常に憂鬱。大学の学部選びは「何となくパソコンさわりつつ数学とかやりたい」、学科のコース選びは「もう少し数学やりたい」、研究室・大学院選びは「まだ物理やりたい気がする」で来てしまった。やっている研究はそこそこ楽しかったが、なんだかこれではないような気もする。宇宙線研の先生に理学研究科に来ないかと誘われた時に、そっちに行っていた方が楽しい思いをしていた可能性もあるし、プライバシーテックのバイトを始める時期が院試より前で、秘密計算のリサーチが楽しくて仕方ないことがわかれば、暗号系の研究室の門戸を叩いた方が幸せだった可能性もあると今は思っている。現時点では汎用的にわりかし何でもできるだけの人になっていて、芯がないような気もする。まあ、なんでもいいか。飽きたら東大院とかに入り直そうと思います。

修士課程を卒業したら博士に行くのか、就職するのか考えないといけないが、現時点では就職寄り。ストレートで博士いく気持ちはあまりなく、社会人博士とかやってもいいかなとか思ったりはする。

100人に聞けば100人から博士行くんじゃないの?と返ってくるけど、経済的にしんどい思いをしてまで博士に行く気もなければ、究めたいようなテーマも現時点では見つかっていない。博士行くなら、途中で留学を挟みたい気はする。留学も色々な人に勧められるが、経済的な問題があるししんどそう。

就職するなら、研究職っぽいことができるといいような気もする。数学やってたら段々とエンジニアっぽいことをやるのに魅力を感じなくなってきた(とはいえエンジニアの人から技術の話を聞くのはかなり面白い)。可能なら、適当にノマドワーカーやっていたい。大企業にどうしても入りたいとか、社会的地位を高めたいとかいう気持ちは全くない。アカデミアはないです*3

列車は必ず次の駅へ。では舞台は?私たちは?

こんな状況だからか「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」が死ぬほど刺さる。愛城華恋が今の自分と若干シンクロする。こないだの1週間の映画館再上映期間に2回見ました。みなさんも是非見てください。

私の次の舞台はどこ?

cinema.revuestarlight.com

*1:バイト4つ掛け持っていたが2つはやめた

*2:確率論やってるのは楽しい。けど機械学習とかAIやりたいのかと言われれば微妙な気もする。暗号とか代数学よりは確率論かな。

*3:本に喩えれば、小説を書く人になるのではなく、小説を読む人になりたくて、でもただ読んでる人だったら誰でもできることなので、自分自身が図書館になってしまいたい。というのはここ最近ずっと思っていることです。もしいつかそれに近づけたとして、書く人になりたいと思うかどうかは、その時になってから考えましょう。

普段の旅行の装備を紹介します

ここ3年くらいはいつもこの装備でどこでも行っているという紹介的なもの。2泊3日以上、10泊超えても変わりません。

普段旅行あんましない、とか、日帰りくらいはするけど、長期でやったことない!みたいな人の参考になるかもしれない。下のセット全部入れてリュックの重さ測るとだいたい8kg台だと思う。サブバッグとか削ると7kgは切ってLCC機内持ち込み可能になる。

リュック:Aer Travel Pack 2 Small

僕はキャリーバッグ(スーツケース?)派ではなくリュック派。欲しかった機能としては

  • 横にペットボトルが入れられる
  • パソコン収納がある
  • 大きな部屋は2つ
  • 容量はだいたい30L

くらいでいろいろ見て探していた時に発見した。

aersf.jp

スペック:

  • サイズ:Length: 48cm, Width: 32cm, Depth: 19cm
  • 重さ:1500g
  • 容量:28L

デザインと上のスペック、あとは収納とかを考慮して購入した。外側の大きな部屋の方はいろいろ小さいポケットがあるが、個人的にはそんなにポケットはなくてもいいかな、と思ったりもする。あってもいいけど。

今だと3が出てるのでそっちの方がよさそう。日本公式で買うと高いので、海外公式で買った方が良い。それでもそれなりに高いが...

X-pacというのが付いてるのもあって、そっちの方が防水性は強そう。本当はそれが欲しかったが、購入当時には販売終了していた。

重いのが難点。LCCの重量制限が7kgなので、そのことを考えると少し厳しい気持ちにはなる。

サブリュック: Columbia ERRAND PARK 20L

(販売終了か公式サイトから消されてる)

スペック:

  • サイズ:Length: 42cm, Width: 26cm, Depth: 11cm
  • 重さ:660g
  • 容量:20L

大学に行く普段使いにも使うが、1泊2日くらいならこれだけで、もしくは長期旅行のサブバッグとして上のリュックの中に入れておいて、デカい方をコインロッカーにぶち込んでおくとかで使うこともある。これの機能も上のリュックとだいたい同じ。外側左右にペットボトル入れれるやつがついてて、パソコン収納用スペースみたいなのがついてて、大きい部屋が2つ。

サブバッグ入れると流石にLCCの重量制限7kgはオーバーする。

ちなみにこのリュックは東京で旅行中に買った(ちょうど大学行く時用のリュックを探していた時期だったのもあり)。小さいリュックだって現地で買えばよい。

衣類

  • 下着(パンツ、靴下)を2、3セット。

  • 冬はインナーシャツを2、3枚入れ、その上に着るシャツは1着だけ入れる。ヒートテックタイツみたいなのは入れたり入れなかったりする。

  • 夏はどうせ適当なシャツ1枚しか着ないのでそんな感じのシャツを2枚くらい入れる。

  • ズボンは夏冬どっちも基本的に1着しか入れない。冬は持って行かない場合もある。

どれだけの日数だろうが、いつも2日分、もしくは3日分の用意しか持って行かない。そこは日数と重量と相談する。最悪衣類は現地で買えばよい。

洗濯は現地のコインランドリーか、ホテルにくっついてるコインランドリーを使う。ホテルの小さい乾燥機は1回だと基本的には乾かないので注意(特に時間の見積もり)。

最後の1日分だけ足りないとかくらいなら、現地でパンツだけ買ってしまうとか、その方が安い場合もあるかもしれない。

洗面類など

  • ハンカチ
  • ポケットティッシュ
  • マスク
  • メガネ、コンタクト(目が悪いので。基本両方持って行く)
  • 歯ブラシセット(歯ブラシ、歯磨き粉、デンタルフロス
  • 綿棒(100均とかに1本ずつが袋になってるやつが売っているので、それを何本か持って行く)
  • 保湿クリームなど(僕はこれがないと顔が痛くて大変なので。普段Orbis Mr.を使っているので、それのトライアルセットを持って行っている)
  • 日焼け止め(夏で外めっちゃ動く予定ある時は持って行くこともある)
  • 使い捨てカミソリ(1本あればいいと思う)
  • 眉毛そり(電動の小さいやつ)
  • 温泉セット用の手提げ(無印のEVAスパポーチ)
  • 普通のタオル(温泉とかでもらえるようなやつ)
  • 速乾性タオル(バスタオルの代わり。自分はSWANSというメーカーのを使っている。)
  • ボディウォッシュ(持ち運びに便利なめっちゃ小さいのは基本的にはあまり売っていない。が、銭湯で例えばビオレの16mL入りのとかが買えると思う)

ドミトリーに泊まったりとか、温泉に入ることも考慮して、タオルとかも持って行く。

EVAスパポーチは見て貰えばわかるが、小さい手提げ袋みたいなやつで、中に取り外し可能な小さいポーチもある。小さいポーチに保湿クリームと綿棒とカミソリあたりを入れている。リュックに余裕があれば入れているけど、まあなくてもいいかも。ただ、銭湯に入った後移動しないといけないとか、そういう状況で濡れた状態のタオルをリュックの中に入れっぱなしにするのは嫌なので、そのポーチを手提げに持っていく、みたいなことができてちょっと便利。

www.muji.com

www.amazon.co.jp

amzn.to

www.orbis.co.jp

pro.kao.com

その他小物

  • 本(1、2冊くらい。大体は普通の本1つと学術書1つずつ。)
  • 財布(行く場所にもよるが、カード非対応とかスマホの電波が届かないとか、災害に遭うみたいなことを考慮して、現金2万円くらいは入っていると良いと思う。)
  • 学生証や免許証など(なにかと必要。学生証メンコバトルとか。)
  • 学割証(フェリーを学割料金で乗るなら必要。途中から予定変えたりとかで切符を新しく発券することは往々にしてある。最低2枚は常に入れておきたい。)
  • ボールペン(一応。学割証になんか書く時とか。大体ボールペン置いてあるけどね。)
  • ビニール袋(いくつかあるとゴミ入れといたり、着てた服入れれたりできる。)

折り畳み傘は基本的には持って行かない。最悪現地で購入する。

電子機器類

  • ノートパソコン(macbook air
  • タブレット端末(iPad Proの小さい方)
  • スマホ(iPhone13 Pro。Proにしているのはカメラの画質向上のため)
  • イヤホン
  • 充電ケーブル
    • usb-c to cを2本(CIOのL字型のやつ、1m)
    • usb-c to lightningを1本(滅んでほしい)
    • usb-c to micro(bluetoothイヤホンのため)
  • モバイルバッテリー(CIO SMARTCOBY Pro PLUG。容量的に10000mAhは欲しいのと、macbook airが充電できてほしいので、PD30Wは最低限欲しい。コンセントに直接させるやつにしてるけど、別にその必要はないかも。)
  • 充電器(CIO NovaPort QUAD 65W。usb-cが3口とusb-aが1口。aは正直なくてもいい。スマホとパソコンを同時に充電できる出力を持つものが良い。充電器購入時にはそれぞれの口の出力のバランスにも注意)

現地で作業が必要になることはよくあるので、基本的にパソコンとiPadは持って行きます。

CIO好きなのでけっこう買ってますね

モバイルバッテリーと充電器の合計の重さができるだけ少ない方がいい。モバイルバッテリーがコンセント付きにするかなしにするかは微妙なところで、コンセント無しにすると充電器に刺すことになるが、そこで1つ口が塞がるのと、ある程度そっちに給電が持って行かれるので、同時にスマホとかを充電するのに速度が必要な場面では微妙かなと思ったり。

usb-cが3口あればいいかな、って思ってるんですが、今見たらNovaPort TRIO 65W3Cとかいうの出てるんですね。こっち買おうかな。

connectinternationalone.co.jp

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冬の北海道 温泉巡り

またこいつ北海道行ってんな

ANAがセールしてたので手が勝手に千歳便を予約していました

いつもの限界旅行とは少し趣旨を変えて、今回は良い感じの温泉旅館を巡る旅行にしてみました。前後の予定(とお財布)の都合上7泊8日だったけど、時間(とお金)があるならもうすこし居たかったですね。

2/16(木)

家を出る。大学で学割だけ発行してバスに乗って四条河原町まで、のつもりが千本通の方まで行くバスに間違えて載ってしまったので河原町今出川で乗り換える(お金の無駄)。

阪急に乗って南茨木で下車。大阪モノレールに乗り換える。

終点まで乗らず、一旦千里中央で下車。千里中央からバスで箕面駅方面へ。途中の萱野小学校前で降り、みのおキューズモールのモンベルに寄る。前の旅行でニット帽をなくしていたので、それの代わりをここで調達。耳も守ってくれるのがいいですね。ついでに防寒靴下も買っておく。

webshop.montbell.jp

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すぐに千里中央へ引き返す。再びモノレールに乗って大阪空港まで。

実はこれが初めての伊丹空港利用。チェックインカウンターめっちゃ近いですね。

チェックインはオンラインで済ませてあるのでそのまま保安検査場へ。保安検査場を抜けてお土産・ご飯コーナーに到着。時刻は13時も過ぎていたのでお腹は空いている。とりあえずうどんを注文。

道頓堀 今井

食べ終わった頃には搭乗10分前くらいになっていたので移動。搭乗。

離陸。

着陸。

6日間お世話になるラブパス(Hokkaido Love!6日間周遊パス)を購入。購入当日は使えないので新千歳空港駅には適当なICカードで入場。

JR千歳線を札幌駅ではなく新札幌駅で下車し、地下鉄東西線へ乗り換える。西11丁目駅で下車。

ホテルにチェックイン。全国旅行支援とかやってるのでHOKKAIDO LOVE!割地域クーポン2kを受領。以後基本的に宿代が2割引になっていてラッキー。

ちょっとのんびりしたのち、街へ繰り出す。スープカレーの気分になった。

残念...まあよく検索でヒットするようなところはバカみたいに並ぶし思ったより営業時間もはやく終わるのでそんなものか、とも思った 次回に期待です

こうなってしまった

適当に作業をして就寝。

2/17(金)

おはようございます。旅行をすると強制的に朝起こされるからいいですね。

twitterを見ていたら大学の成績発表日らしいことがわかったので確認。無事卒業っぽい。

はやく出たかったが何故かパッキングに時間がかかる。ホテルをチェックアウト。

どこでもよかったが作業がしたいな〜と思っていると、狸小路商店街コメダに吸い込まれてしまった。

また使う気がします。

それなりの時間になったので店を出て、札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)を歩行。札幌駅へ向かう。

まだHOKKAIDO LOVE!割地域クーポンが残っていたので適当に駅弁を買って消費。

特急カムイに飛び乗る。隣り合う2席が空いてそうなところがなく、急に隣座って弁当食べ始めるのも迷惑かなあと思い、デッキでさっさと食べる。結局座らず85分デッキに立っていた。

旭川駅に到着。すぐに富良野線に乗り換える。

また立ちで移動...

上富良野駅で下車。

町営バスに乗り換え。なんでかは分からないが無料で乗れた。

終点で下車。十勝岳温泉 湯元 凌雲閣に到着、チェックイン。

十勝岳温泉 湯元 凌雲閣

www.ryounkaku.jp

標高1280mに位置する北海道で最も標高の高い温泉。

チェックインの時にHOKKAIDO LOVE!割クーポン2kに加えて、こんなに...クーポンもらいすぎて消費が大変。

18時、夕食。

普通に出てきたら待たずに食べれば良かったらしいね。

富良野ポークづくし。クーポン消費のためにと地ビールを頼んでみた。僕には合いませんでした...

昼の弁当が14時ごろというのもあり、かなりお腹いっぱいに。さらにアルコールにやられ、部屋で気絶。

気を取り戻した。時刻は20時半。温泉に入る。地下1階、廊下の分岐右の浴室(小岩の湯)へ。

写真はないけど、めっちゃ茶色。本当に色が濃くて、全然お湯の下が見えない。湯の花も浮いてる。温まった。だけど露天風呂(洞窟風呂)はちょっとぬるい(外は普通に氷点下で雪降ってるのも影響してる)し、外も暗いのもあって見えないしで微妙だった。

8時と20時に風呂の男女が入れ替わるっぽかったので、翌日の8時以降にまた温泉きたら違うのが楽しめる、というのもあり翌日に期待。

作業をして、就寝。

2/18(土)

おはようございます。部屋暑過ぎて全然寝れなかったけど。外は真っ白。

あさ

7時半から朝食。浴衣着てるやつ自分しかおらんかった。いいバイキング。

朝食

どうでもいい話だが、コーヒー継ぎに行く時、家にデロンギのコーヒーメーカーがあるせいで、コーヒーメーカーの音聞くだけでデロンギやん、ってなった。

楽しみにしていた朝風呂(地下1階、廊下の分岐左;大岩の湯)へ。誰もおらず独り占め。昨日とは違う浴室だが、こっちの方がいいね。

露天風呂も堪能。昨日より雪も降ってるし、やはりぬるい。あいにく雲が多かったので遠くまでは見渡せなかったが、そこそこ景色も楽しめた。

チェックアウト。宿で使えるかみふらのクーポンみたいなのを使い切っていなかったので、適当に水と、ラベンダー石鹸とクリアファイルで辻褄を合わせた。

バスに乗車。下界へ...

上富良野駅前で降りる。少し早いがお昼ご飯。歩いてまん作へ。鴨せいろを注文。うまい!

鴨せいろ

かみふらの応援クーポンで蕎麦代を払ったが、まだ500円分残っていたのでコンビニで適当に辻褄を合わせた。

上富良野駅から旭川駅へ戻る。また立ち席。

旭川イオンモールのスタバに入って作業。スタバの都道府県アプリ埋めの意図もある。

いい時間になった。特別快速きたみで上川へ。

下車。

上川駅

シカが多くてまた列車が遅れているらしかった

駅の隣にある上川森のテラスバスタッチとかいう名前のバスターミナルから層雲峡へ向かう。

下車。運賃箱ぶち壊した?

宿つき。数日前に予約の電話を入れたが、こんな混んでるのは珍しいとか。気さくな宿の夫婦から説明とかを受ける。

夕食。宿の夫婦にご飯の場所聞いたら右にラーメン、左にイタリアンみたいなこと言われたのでイタリアンにした。

ハンバーグカレー

腹ごしらえもしたところで層雲峡氷瀑まつり会場へ。いろいろなネット上の案内とか見ててマイナス20度近くなってクソ寒いんだろうなとか思ってたが、マイナス数度くらいにしかなってなさそうでそこまで寒くはなかった。風はそれなりに強かったけど。

層雲峡温泉

はなびだー

雪と風がそれなりにある

ガオー

うさぎ 卯年だしね

ちんたらしていたら21時前。セイコーマート(営業時間21時まで)で駆け込みのHokkaido Loveクーポン消費。宿のシャワーとか隣の日帰り温泉とかの利用時間が21時までだったので入浴を諦めざるを得なかった…。

宿に戻り、パッキングをして就寝。

2/19(日)

7時起床。ギリギリに宿を出てバスに飛び乗る。

ありがとう層雲峡

キムワイプで戻る

上川駅前で下車。次の列車まで時間があったので散歩。

上川神社

静かな住宅街

特急オホーツクで札幌へ。

オホーツク

ウトウトしているとあっという間に札幌到着。

駅弁を購入。今度は特急おおぞらに乗るが、指定席の座席を確認すると窓側は全部埋まっていたので自由席にすることに。前の教訓を生かして早めにホームで待つ。乗車。帯広まで。

半年ぶりの帯広に降り立って初めにしたのはコインランドリーに服をぶち込むことでした。デジタル化が進んでいて、アプリで決算とか、残り時間表示してくれるとかでハイテクだった。

服をぶち込んで回してる間に、ホテルに向かう。今回は北海道ホテルを予約した。天皇が泊まったこともあるらしい。

北海道ホテル

部屋でゆっくりしていたら日も暮れてきたので夕食を食べる(ついでにコインランドリーから服を回収)

豚丼はなとかちへ。

半ばら豚丼

そのままでも美味しいが、山わさびと一緒に食べるのもまた良き。

気温の確認。北海道のこの時期にしてはそんなに寒くない。と思う。

ホテルに戻ったら動けなくなったのでそのまま仮眠。

目覚める。温泉に入るぞー

〜〜〜

モール温泉最高!ロウリュ最高!になった

途中で小学校低学年くらいの子供が10人くらい入ってきてそれなりにうるさく、サウナ室のドアをなかなか閉めてくれなかったりとかしてたので、サウナーの兄ちゃんがキレてた。

何だかんだ1時間以上は入っていたと思う。サウナ水風呂を3セットくらいして整った。

部屋に戻り、明日どうしよ〜ホテル取ってね〜とか色々やって、就寝。

2/20(月)

早く起きようとか思っていたが、そんなに早く起きれるわけもなく、9時に起床。

朝食へ。洋食、和食、スープカレー、と選べたがスープカレーを選択。洋食と迷ったがまた次回。

具沢山。あっさりして良き。ヨーグルトめっちゃなめらか。あと写真撮ってないけど水出しコーヒーが美味しくて3杯くらい飲んだ。

朝からスープカレー

チェックアウト。また泊まりたい。

帯広駅に立ち寄ってコインロッカーに大荷物をぶち込んでおく。バスで然別湖へ。

帯広と然別湖の往復切符も売られているが、ビジットトカチパスというのを買った方が明らかに安い。帯広あたりのバス乗り放題で1.5kなので、帯広から然別湖に行く片道だけで元が取れる。

ビジットトカチパス 電子対応なのがうれしい

然別湖に到着すると、乗車証明書が貰え、それにはホテル風水でクーポンと引き換えできますとの文字が。どうやらバスでここまで来ると3k分のクーポン(バスクーポンと呼ばれていた)が貰えるらしい。大盤振る舞い。

クーポンを入手

クーポンを手に入れ、然別コタンの会場へ。

入り口で色々説明を聞くと、スノーモービル(orスノーリフト)をやりたいなら、会場で直接お金払うんじゃなく後ろのビジターセンターで申し込みすると、鹿追町のクーポン1k貰えるよとのこと。めっちゃ配るやん。

しかりべつ湖コタン

とりあえず会場内をくるっと見て、ネイチャーセンターへ。スノーリフトの券を購入(といってもバスクーポンと交換しているだけ)。鹿追町クーポン1kをゲット。

再び会場に戻る。氷上露天風呂に入る。混浴だが、女性客はいなかった。先客の男数名と入る。気持ちいい〜

そのままスノーリフトへ。優しいコースと激しいコースどっちがいい?って聞かれたので、激しいコースを選択。かなり気持ち良かった。

アイスバーへ。建物も氷だし、容器も氷。シーベリーとかいうのを注文。氷が分厚いのでちょっと飲みづらい。あと口つけるとこちょっとずつ溶けてくるので唇の左右からこぼれそうになる。

シーベリーソーダ

満足してコタンを後にする。

ネイチャーセンター2階のカフェムバンチへ。バスがくるまでコーヒーをしばく。然別湖コタンの入場パス提示で割引とか聞いてたんだけどコーヒー単体はどうやらダメらしい。

外真っ白

帰りのバスの時間になったのでバスに乗車。帯広に戻る。利尿作用でちょっとヤバかったが100分耐えた。

北海道拓殖バス 51 帯広バスターミナル行き

夜ご飯を食べる。帯広名物(?)インデアンのカレー。朝もカレー食べたな(そういえば昼ごはんを食べていなかった)。

インデアン カツカレー

駅のコインロッカーで大荷物リュックを回収。

特急とかちで札幌へ。

特急とかち

気づいたら札幌に到着。そのまま地下鉄で中島公園へ。(この辺の札幌での流れ何回も経験しすぎててもはや京都駅とか名古屋駅とかと同じノリになりつつある)

中島公園で下車して普通に道歩いてたら何故かつまずいた。靴見たらぶっ壊れててかなりショック。靴紐が長かったので適当に伸びてた部分をくくりつけてたけど、たまたま靴紐踏んだとかで変にテコの原理みたいな感じで力が加わって糸が剥がれたか(伝わる?)。

ホテルにチェックイン。チェックイン直後は何故かwifiが繋がらなかったし、wifi弱めか?

近くのセイコーマートでHokkaido Love割クーポンの消費兼朝食の買い出し。

作業をしていたら何故か4時になってしまっていたのであわてて就寝。

2/21(火)

無理やり8時半に起床。9時半くらいにホテルを出る。時間的にはギリギリ。結局朝ごはんは食べられず、そのまま札幌駅へ向かう。適当に駅弁を買ってHokkaido Love割クーポン消費。10時発のカムイに飛び乗る。駅弁を食べて寝ていた。深川で下車。

三種の海鮮めし

深川から留萌線に乗車。いつもの1両気動車

留萌線

3月で廃止なだけあってそういう系の人が多い印象。乗車率的にも席は全部埋まるくらい(ただし席自体は空いていて立ってる人もいた)。

留萌駅に到着。

奥のホームはいつから使われていないのだろう これからも使われることはないだろう

構内

留萌駅

駅そばが名物だが、まあいいか、となり食べなかった。営業は続けるとかどっかでみたきがする。

ここからはバスに乗り換える。1日乗車券買いたいなあと思いながら待合室に入ったら火曜日は窓口が閉まっており撃沈。困ったなーとか思いながら適当に土産屋入ったらそこで取り扱いがあったので購入。なんか安くなっていた(ぐるっと北海道割とかいうので3割引ってことらしい。2700円→1900円)。

バス停

豊富駅行き

バスに乗車し、豊富温泉までの約4時間の乗車が始まった。夏にもこのバスが走る大半のルート(オロロンライン)をレンタカーで走っていたので記憶に新しく、また別の角度から景色が見えるかなという感じ。とはいえ半分くらい寝てたけど。

苫前、羽幌、初山別、遠別、天塩、と北へ北へ。

オロロンラインから分岐(という言い方でよいか分からないが)して、天塩町から幌延方面に抜けていくわけだが、そこからは夏には通ったことのない道を通る。サロベツ原野か、宗谷丘陵か、あまりわかっていないが、このあたりまで来ると起伏がありつつ、あんまり木も生えてないし、という感じで、道南道央とかとはまた景色が違うように感じる。水田とかの北限がこのあたりにあるはず。北海道の雪景色の中だとやはりこのあたりが好きなのかもしれないと感じた。

ここで系統が変わるためか一旦運賃を精算。引き続き乗車し、豊富温泉で下車。ずっと行ってみたかった川島旅館へ。

ありがとう沿岸バス

川島旅館

ウェルカムドリンクがいただけるとのことで、とよとみ牛乳をお願いした。一緒に梅もついてきた。

とよとみ牛乳と紀州

館内のねこがかわいい。

夕食。

日替わりサラダ

鯛の漬け

旭川産特級米ゆめぴりか、牛肉どうふ、たち汁

にしんの塩焼き

鶏ザンギ

デザート

何故か習慣みたいになってきたが、食事後の昼寝タイム。1時間ほど寝た。石油が浮いていることで有名な温泉へ。

最高!

クーポン消費のために川島旅館特製(?)ハンカチを購入。また、チェックイン時にワーケーションプラン限定でついてきたクーポンを使ってお風呂上がりに、ってことでとよとみコーヒー牛乳を注文。

作業をして就寝。

2/22(水)

朝食が7時半からだったので何とか体を起こす。

朝食

川島旅館特製バターを小さいパンやご飯につけて食べ比べ。いちごバターとはちみつバターがパンに合う。ハスカップバターはまずまず。ご飯に合う系なのかな?と利尻昆布バターとトリュフバターと鮭ぶしバター(だったかな)はご飯と食べたがあんまり合っているかは分からず。

お部屋に戻る。二度寝

9時半前に起きる。諸々準備をしてチェックアウト。宿の人と京都とは寒さの種類が違いますね〜なんて話をするなど。正直な話、今年の京都の寒波でクソ寒かった時の方が今回の旅行中での北海道(氷点下二桁なってないというのもあるが)より寒いと感じた。

バスに乗って豊富駅へ。駅にくっついてる観光案内所的なとこでマンホールカード貰ったりお土産とか見つつも、適当に駅の周りを散歩。フェルムでアイスとか食べればよかったな。

豊富駅を出ると見える景色

稚内まで39km ここ豊富より北にある街は稚内だけ

ドカ雪

駅の看板が面白い

稚内行き

汽車に乗車。サロベツ原野を抜けて稚内へ。利尻富士は残念ながら見えず(窓が曇ってただけかも?)。

稚内

とりあえず昼ご飯ということで、前から気になっていたスープカレーのお店、プチGARAKUへ。札幌の人気店GARAKUの暖簾分け的な店らしい。角煮スープカレーみたいなのを注文。

角煮スープカレー

ごちそうさまでした。

そのままノシャップ岬へ(ここで以前の旅行で買っていた宗谷バスの回数券を消費!)。3度目の訪問。

岬をちょっと見たら流氷っぽいのがついてた。

ノシャップ岬

氷が浮いている

隣に水族館とか科学館があるが、以前はやっていなかったので、せっかくだし、ということで500円を払って入場。この値段で水族館と科学館両方入れる。当然(?)誰もいない。

はじめに水族館の方に行く。入り口の前のエリアでアザラシに餌やりをしていた。ほほえま〜になった。ただ、風が強く寒いのでさっさと建物に入る。

かわいいアザラシ

入るとクリオネがお出迎え。ヒトデとかもいる。あるエリアだとこの魚をどう食べるとおいしいみたいな説明がひたすら書いてあり笑ってしまった。

ネオンテトラなど

美味しいか美味しくないか

ドクターフィッシュ体験コーナーがあったのでやってみた。ぬるめのお風呂くらいの温度でも普通に生きられるらしくてすごい。水槽に手を入れるやいなや群がってきた。綺麗になったかはわからないが、きっと綺麗になったんだと思う。

ドクターフィッシュ

イトウ。でかい淡水魚だ。日本だと北海道にしかいないらしい。

イトウ

ペンギン。未来を見ている。知らんけど。

フンボルトペンギン

科学館へ。高校の物理とかでよくある問題設定のやつ(滑車とか、筒で波が共振するやつとか)の展示があって感心した。SDGs関係の展示もあったり。また、南極関係の展示がたくさんあった。南極で活躍した樺太犬の関係だと思う(タロ、ジロ推しがすごい)。南極観測船の模型とか、実際の南極で使ってた服とか、住居の様子とか、南極で動いてた車みたいなやつとか。

滑車

南極展示コーナー

南極越冬隊資料展示館

ノシャップ岬に行ったら大体海見て終わると思うけれど、余裕があれば行ってみると結構面白いんじゃないかなと思う。

バスで稚内駅に戻る。キタカラ内でお土産を少し書いつつ、カフェでコーヒーを買って作業。

特急宗谷に乗車。札幌へ戻る。半分寝てたけど。ちょくちょく美深や名寄で起きる。けっこう雪が強く降っていた。そのせいか気づいたときには10分くらい遅れていたが。

中途覚醒 雪がえぐい

15分程度遅れで札幌に23時10分ごろ到着。今日も1日目と同じホテルにしておいた。西11丁目駅で下車。途中のセイコーマートに立ち寄り、残ったクーポンで今日もまたカツ丼を購入。ホテルにチェックイン。

そういえばこのホテル、コンセントが机にしかなくて、しかも刺さりが悪かったなと思ったり。

ANAのU25で帰ろうかな、と思ったがそういえば年齢認証をしていなかったということで予約できず。

就寝。

2/23(木)

おはようございます。9時ごろ起床。一昨日に買っていたパンを朝ごはんとして食べ、ホテルをチェックアウト。

特にやることもなく、札幌駅までお散歩。時計台見たりとか...。

そういえば回転寿司を食べていなかったと思い、栄町駅で下車し、回転寿司トリトンへ。わざわざここまで来たのは地下鉄の乗りつぶしのためと、Hokkaido Love割クーポンが使えそうなトリトンでアクセス良さそうなのがここだったからという理由。天皇誕生日で祝日ではあったのでそれなりに混雑していた。が、おひとり様だったのでそこまで待たずに済んだ印象。

回転寿司屋に来てちゃんとその産地で取れたものを選ぼうと思って北海道産を中心にチョイス。

5皿くらいしか食べてないけどこれでいいか、という気持ちになったのでお会計。2kもしなくてお財布に優しい(クーポン利用だったので実質タダではある)。

札幌駅に戻ってくる。名残惜しいので駅周辺を散歩。そういえば大学入試が近かったなと思って北大に行って少し構内を徘徊。

札幌駅に戻ると千歳線のダイヤが乱れており、ちょっと時間待つことになったが、14時台の快速エアポートに乗車。新千歳空港へ。

今回はそのまま実家に帰ろうということで、札幌から名古屋までの飛行機を調べていたら、JALの方がちょっと安そうだったので、今回はJALスカイメイトを使うことに。窓口に並んでいたが、調べたところ券売機で普通に発券できることに気づき、十数分くらい並んでいた列を脱して券売機で発券することになった...。

ついでにANAの窓口に行って年齢確認もしてもらった。これでANAはネットからでもU25の予約ができるようになった。(なおJALは当日空港にいかないと予約できない。ネット対応すればいいのに。)

お土産買ったり、よつ葉牛乳のとこでパフェ食べたり、ラーメン食べたり、フードコートで作業したりと、悪くない時間を過ごした。

梅光軒

よつ葉

定刻から遅れること20分程度、保安検査を抜け、搭乗口エリアへ。そういえば実家土産用にロイズのチョコでも買っていくかと思って、飛行機に乗る直前に搭乗口エリアで買ったのだが、ここだと保冷剤に110円取られる。ので、ロイズのチョコを買うなら保安検査の前に買っておくといいという教訓を得た。保安検査前のとこなら大体無料で保冷剤がつけられるので。

飛行機に乗る。かなり後ろの方の席を選んだからか、自分の周りはだれもおらず、かなり空いていた。

離陸。北の大地に別れを告げる。空港のターミナルビルが綺麗に見える。

新千歳空港ターミナルビル

21時30分ごろ、セントレアに着陸。ここからは実家に帰宅

ということでお疲れ様でした。

その他

頭の片隅に常に作業タスクのことがあって、あんまり吹っ切れなかった感はあったが、いい旅行だったと思う。普段いる土地とは違う街の日常風景みたいなのをみるのがやっぱり好きだなと再認識した。あとは豊富温泉に1週間くらい缶詰になってひたすらモクモク作業するやつやりたいなとか思った。

今回の日程では北海道らしくなく比較的暖かかった(氷点下10度を下回らなかった)のでほとんど京都と同じ格好でよかったですね。上着に宇宙服素材が云々とかいう謳い文句の最近一部で流行りのやつ着てたからかもしれないけど。上はヒートテックシャツ、適当な長袖シャツ、厚めのセーター、上着の4枚。下はヒートテックタイツとジーパンで問題なかった。京都以上にしたのは、強い靴下と、ニット帽。これだけで十分だった。手袋はユニクロでだいぶ前に買った適当なヒートテックの物で、ちょっと冷えるので、もうすこし良いのにすれば完璧かな。

来年も行くぞー

2022秋の京都紅葉散策 十六所巡礼

potaxyz.hatenablog.jp

去年に引き続き。今年は忙しくあまり巡れなかった。

今年は京都市街地から遠い所を攻めることにした。どこも自転車で巡ったので中々の運動になった。訪問順に紹介することにしよう。高雄、大原、山科の地区にあるところは明示的に書いておいた。

本編

岩戸落葉神社

  • 訪問:11/15 9:30頃
  • 拝観料:なし

高雄地区よりさらに奥にある。紅葉ではなく黄葉だがこの季節しか見れないし紹介する。以前から訪問してみたかった神社。横に北区役所小野郷出張所がある。風が吹く度に木からひらひらと黄葉が落ちてきて綺麗だった。コスプレイヤーポートレートを撮っていた。

岩戸落葉神社

岩戸落葉神社 境内

風が吹いた時の写真

高山寺

  • 訪問:11/15 11:00頃
  • 拝観料:500円(入山料、秋のみ)+800円(石水院)
  • 高雄地区

高雄三尾の1つ。鳥獣戯画でおなじみ(石水院に展示してある)。境内はそれなりに広いが、結局のところ裏参道のあたりが綺麗だと思う。光の当たり具合の問題かもしれないが。

石水院 善財童子

石水院 縁側

表参道から裏参道方面を望む

西明寺

  • 訪問:11/15 12:00頃
  • 拝観料:500円
  • 高雄地区

高雄三尾の中では一番好きかもしれない。表参道、裏参道のあたりも良い。

庭園

鐘楼

神護寺(昼)

  • 訪問:11/15 12:45頃
  • 拝観料:500円
  • 高雄地区

高雄三尾の1つ。去年は夜に行ったが今年は昼に訪問。相変わらず楼門までが長い。金堂への石段のところは枯れかけだった。楼門までの間にお店がいくつかあるので、適当にうどんを食べた。

参道

石段上から

うどん

仁和寺

  • 訪問:11/15 15:00頃
  • 拝観料:境内無料(庭園800円)(駐輪場100円)

タイミングが悪く、この日だけ御所庭園に入れなかったのでまた再訪すると思う。が、五重塔あたりとかは散策できた。

五重塔1

五重塔2

等持院

  • 訪問:11/15 15:50頃
  • 拝観料:500円

足利将軍家にゆかりがあり、たくさん木像が置いてある。受付終了直前だったのでゆっくり見れた。どこの庭もとても良い。後ろに見えるのは立命館大学。ネコチャンがいた。

方丈南庭

方丈北庭(東側、心字池)

三千院

  • 訪問:11/21 13:00頃
  • 拝観料:700円
  • 大原地区

大原地区で一番大きい寺。呂律の由来となった呂川と律川が流れる。境内の苔とのコントラストの感じも良いが、律川にかかる橋の上からの景色が良い。人はそれなりに多かった。

わらべ地蔵前から

律川にかかる橋の上から

実光院

  • 訪問:11/21 13:45頃
  • 拝観料:500円
  • 大原地区

三千院前の桜の馬場を抜け、未明橋を渡ってすぐ左側にある。あまり人もおらずゆっくりできた。けっこう散っていたけれど。

契心園

不断桜

勝林院

  • 訪問:11/21 14:15頃
  • 拝観料:300円(宝泉院との共通券1000円)
  • 大原地区

声明の聖地らしい。だいぶ散っていたっぽい。

勝林院

宝泉院(勝林院塔頭

  • 訪問:11/21 14:30頃
  • 拝観料:800円(勝林院との共通券1000円)
  • 大原地区

受付から入って左には枯山水庭園(宝楽園)があるがよくわからなかった。右が宝泉院の建物。建物入って鶴亀庭園というのがあり、そこには鯉が泳いでいた。 さらに奥へ。抹茶と茶菓子が勝手についてくる。茶菓と交換するチケットが渡されているとはいえこの辺のオペレーションがよくわからなくて他の参拝客もよくわからないことになっていたが。座敷に座って窓枠を額縁に見立てて庭を見るのが乙。写真には入っていないが、左側にはめちゃデカい松が生えている。とても良かった。

額縁庭園(盤桓園)

寂光院

  • 訪問:11/21 15:45頃
  • 拝観料:600円
  • 大原地区

他の大原地区の寺院と比べると離れた位置にある。建礼門院にゆかりがあり、お寺の人が丁寧に説明してくれた(安楽寺を思い出す)。隣には建礼門院の墓がある。

本堂の前から

汀の池、諸行無常の鐘楼

金福寺

  • 訪問:11/24 16:30頃
  • 拝観料:500円

日没直前の訪問。一乗寺あたりにある。松尾芭蕉とか与謝蕪村はじめ、多くの俳人にゆかりがあるお寺。芭蕉庵とかいう建物がある。京都の街が一望できる(住宅街にあるので家がいっぱい見える)。

座敷から

奥に芭蕉庵が見える

夕焼け

瑠璃光院

  • 訪問:11/24 17:30頃
  • 拝観料:2000円(受付で学生証提示で1000円)

予約制で時間帯が20分単位で選択可能だった。最後の時間帯17:20-17:40入場で予約していただけあり、人は比較的少なめだった印象(具体的には書院2階の机前でゆっくり写真撮れるくらい)。訪問自体はしたことがあったので見る所見たら帰ろうという心持ちだった。日没後の訪問だったこともあり、ライトアップがされていた。18:00で一旦終了だが、その後からJR東海の企画で夜間特別拝観があったりする(ライトアップはそのおこぼれか?)。建物に入ると写経セット(お経の写しとボールペン)みたいなものが渡されるが、今回は時間もないので写経体験みたいなのはやらなかった。 書院2階の机に映り込む紅葉はインスタ映えの王道みたいなところがある。当然綺麗だが、みんな写真を撮るので夢中だったりするのであまりゆっくりはできないかもしれない。個人的には臥龍の庭が好き。こちらの方が比較的ゆっくりできると思う。 まあ、本当にゆっくりしたかったら秋とかには来ないようにするのが良い気はしますが。

書院2階 正面から

書院2階 横から

臥龍の庭

毘沙門堂

  • 訪問:11/27 15:30頃
  • 拝観料:500円
  • 山科地区

参道石段の敷き積もる紅葉で有名。よく見る綺麗な写真を撮るには昼間が良いと思う。時期が少し遅かったのと、日も落ちかけの時に行ったので普通に枯葉がいっぱいありますねという感じであまり綺麗ではなかった。一応参道の左右の紅葉が敷き積もっている所は保護のために立ち入り禁止ってことになっているが、それに気づいていないのか守らずに入って自撮りをしている人もちらほらみられた。 個人的には紅葉よりも、宸殿の襖絵がだまし絵になっているのが面白かった。人が多くゆっくり鑑賞できなかったので、襖絵のためにまた訪問してもいいなと思った。

参道

晩翠園

弁財天

安祥寺

  • 訪問:11/27 17:30頃
  • 拝観料:500円
  • 山科地区

普段は非公開寺院だが、秋の特別公開ということで訪問。JR東海のひかりの京都キャンペーンで夜もやっていた。人も少ないし、雰囲気も良いし、かなり良かった。

本堂横

青龍殿の方を望む

大師堂

おまけ 青龍殿のライトアップ 特定の時間には音楽と共に光のショー的なのをやっていた

醍醐寺

  • 訪問:11/27 19:00頃
  • 拝観料:1000円
  • 山科地区

夜間拝観専用のパンフレット渡されてびっくりした。昼夜分けてるところ初めて見た。弁天堂まわりが特に良く、池に反射するのが綺麗。五重塔まわりに全く人がいなかったのが印象的だった。

仁王門

参道

弁天堂

五重塔

まとめ

注意点など

高雄地区と大原地区には自転車で向かったが、駐輪に関する注意点を記しておく。

  • 高雄地区
    • このあたりに自転車で来て観光をする場合には京都市高雄観光駐車場に止めるしかない。駐輪200円。
  • 大原地区
    • 正直どこに止めていいのかよく分からない。呂川の柵?のところに自転車がいくらか置いてあったのでそれに倣って置かせていただいたがこれが良かったのかは正直不明。ただ、どの寺院にも駐輪場が存在しなさそうなことはわかる。

自転車の走行記録

高雄地区へ行った時の記録

大原地区へ行った時の記録

どちらも京都市街から登っていくことになり、それなりに交通量がある道を走ることになるので走行注意。大原の方が楽ではある。高雄へは京見峠を通ったというのもありかなりしんどかった。いや、御経坂峠もしんどかったけど。

来年以降の宿題

  • 赤山禅院圓光寺蓮華寺、実相院など、一乗寺・岩倉地区はあまり行けなかった
  • 源光庵、常照寺などの西賀茂地区
  • 南禅寺(方丈庭園)は近いからと結局いかずじまいに
  • 無鄰菴、嵐山祐斎亭など寺社仏閣意外の紅葉スポット
  • 東福寺塔頭シリーズ
  • 大原では古知谷阿弥陀寺だけ未訪問
  • 勧修寺、随心院といった山科地区の残りのスポット
  • 将軍塚青龍殿

などなど...

けっこうありますね

おすすめ

その時に見た紅葉という観点でだけ見ているので、時間が違えば評価も変わるかもしれない。また、そのお寺自体がいいかどうかという評価指標ではないことに注意。

今年回った中で、個人的に一番よかったのは

  • 宝泉院

ですかね。地区ごとでいけば

  • 高雄地区なら:西明寺
  • 大原地区なら:宝泉院
  • 山科地区なら:安祥寺
  • その他:岩戸落葉神社、等持院、瑠璃光院

といったところでしょうか。

それ以外について...

高雄地区は他もいいんですが、西明寺には勝てていない気がします。神護寺は去年の夜訪問と比較すると、夜の方が良かったかなあという印象はあります。大原地区では寂光院は好感度が高かったですね、次点で三千院でしょうか、当然よくはあるんですが人がそれなりに多かったのが微妙な点かな(境内は広いからそこまでは気にならないけど)。山科は個人的には醍醐寺毘沙門堂の順で良かったと感じました。人が多いかどうかに気分が左右されている気もします。

普段は行かない地区に行けたし、かなり運動にもなって、そして気分転換にもなって良かったと思う。

来年もどこかいくぞ〜